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第7話
僕はベッドに降ろしてもらうと、いそいそとサイドボードの引き出しからローションとプラグを取り出した。
床に防水シートを敷き、プラグに適当に潤滑油を塗布して後孔に宛がう。
洗浄でだいぶ時間を使ってしまったから早くしなきゃ…
プラグはしずく型をしていて、先端を飲み込むのは容易いけれど、1番太いところは5~6cmほどもあるため、全部入れるとかなり苦しい。
普段はゆっくりやるところを自重を掛けて手早く押し込もうとする。
苦しくて額に脂汗が滲んだ。
そうこうしていると黙ってみていた希良利が「貸して」とプラグを掴んで引き抜いた。
にゅるりと抵抗なくプラグが抜け、僕は背中を震わせた。
「あ、だ、だめです。僕がやりますから!」と取り返そうとしたが、「苦しそうで見てられねぇ」と彼が言い、僕を四つん這いにさせた。
後ろが見えなくて少々不安だ。
つぷっと何かが入ってくる。
けっこう深く挿入されたが太さが変わらないような…
そして、僕の中に入れられたそれがプラグではなく、彼の指だと気付いた。
「あ、指、だめ…、プラグで良いですから!」
そう言っても彼は変わらず指を抜き差しする。
プラグと違い、自由に曲がる指は的確に僕の前立腺を押し上げる。
指も時間が経つにつれて2本、3本と増やされる。
「あ、やっ…、だめ、イっちゃう、イっちゃうからっ」
ぐっと中のしこりを押し上げられ、僕は何も出さずに絶頂した。
全身を硬直させ、弛緩すると腕の力が抜けて床に額を付ける。
無機質なシリコンが後孔に当てられた。
抵抗なく先端を飲み込み、太いところも圧迫感は感じつつもすべて入りきった。
「入ったけど、ここからどうするの?」
背中越しに希良利に問われ、僕はぼーっとした頭のまま答える。
「いつもは…、この状態のまま長濱さんが帰ってくるのを待ちます…、けど」
でももうここに希良利はいる。
つまり…?
思考がまとまらずに床に頬をくっつけて放心していると、性急にプラグが引き抜かれ、その排泄によく似た感覚に「んんっ」と体を震わせる。
「さすがに待てない」
希良利がそう呻くように言い、弛緩した僕をベッドに投げ飛ばす。
仰向けに転がった僕の足の間に、彼が体を滑り込ませる。
熱いソレが僕の後孔に焦らすように当たっては離れる。
僕は腰を揺すって入れようとしたが、それを見透かしたように離れて行った。
「まだ解れてないんじゃないの?
時間経ってないし」
そう言う彼の顔は意地悪な笑みを湛えていた。
僕が欲しがっているのを知ってて焦らしてる…
「嫌だ…、意地悪しないで」
腰をくねらせると、もう二度と本来の用途では使用されないであろう僕の陰茎が腹の上で揺れた。
「意地悪?なんで?
解れてないなら入れちゃだめかなって心配してんだよ」
彼が僕の頬を撫でる。
さっきまで僕の尻に入っていた彼の指は、潤滑油でねちょねちょしていた。
「解れてなくてもいいから…、お願いします。
入れてください。僕の奥、沢山突いっ!?」
懇願している途中なのに、希良利は長大なそれを最奥まで突き入れた。
しこりを擦り、結腸の入口まで押し上げられ、またイってしまった。
希良利と交わるようになって知った”中イキ”は、何度もできるため、ずっとイっているうちにどんどん苦しくなってくる。
そのまま希良利が律動を始める。
イったばかりで過敏になっているせいで気持ち良すぎて死にそうだ。
「あ”あ”っ、まっ…、待ってくださっ、んうぅ死ぬっ、しんじゃうから!!」
必死に制止しようとしたけれど、彼は止まらない。
「あ、ほんとにだめぇっ、イくのとまらにゃっ、降りてこれなくなるから、ひっ」
「いいよ。壊れろよ。
もう二度と誰にも愛嬌ふり撒けないようになれよ」
希良利が何か言っているが自分の喘ぎ声が五月蠅くて聞き取ることができない。
涙目になっているせいで彼の顔を確認することも出来ない。
僕は激しく揺さぶられながらも彼に手を伸ばす。
希良利が首を差し出してくれたので思いっきりしがみ付いた。
おかしくなりそうで怖くて…、今は目の前の彼に縋りついていたい。
僕が首に抱き着くと、希良利は「はっ」と息だけで笑って、さらに速く僕の中を穿つ。
大きい波が来て僕がイくのと同時に禊が抜き取られる。
お腹の上に彼の白濁を吐き出された。
中に出して良かったのに…、勿体ない。
僕は未練がましい気持ちでそれを指で伸ばしてお腹に擦りつける。
「ばか、やめろ」と彼は笑って立ち上がり、どこからかティッシュを持ってきて拭いた。
ご丁寧に指まで拭われて、彼の痕跡がなくなった。
ちょっと不貞腐れる。
「もう13時半か…、なんか飯頼んでくる」
と彼が一旦退室し、少しして戻って来た。
「お昼ご飯…、作れなくてごめんなさい」
彼が注文するために席をはずした間にプラグやマットは片付け、ベッドのシーツも交換して古いものはベッドの下に隠した。
「別にいい。無理させたし」
そう言って彼が僕のベッドに座る。
僕はどうしていいか分からず、突っ立っていた。
「座れば?」と彼がベッドを叩く。
僕はおずおずと横に座った。
いつもそういう ことをするときは、希良利の部屋だったから、事後はキッチンか自室に逃げ帰っていた。
でも、キッチンに行く用事もないし、ここが僕の部屋だ。
どうやって間を埋めよう?
っていうか、希良利はなぜこの部屋に戻って来たんだ?
身を固くして悩んでいると彼の腕が僕の体に回され、そのままベッドに倒れ込んだ。
「えっ!?あ、あの…」
何が起きたか分からずに混乱していると「飯届くまでこのまま休ませてくれ」と言われた。
希良利だけ休んでて、と言おうと思ったけれどそのまま静かな寝息が聞こえてきたので口を噤む。
穏やかな時間が流れて、僕も思わずそのまま眠ってしまった。
それから30分後くらいにチャイムが鳴って、僕は目を覚ました。
彼の腕を解いて、起き上がり、宅配された料理を受け取る。
そのせいで起きてしまった希良利が不機嫌そうにリビングに出てきたので、一緒に昼食にした。
14時過ぎ…、夜は少し軽めのものを作ろうかな。
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