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第17話

せっかく着たバスローブをはだけさせられ、僕は恥ずかしくなって目を背ける。 「睦月」 「う…」 名前を呼ばれて、仕方なく彼に視線を戻した。 目が合うなりそのことを後悔した。 飢えた獣のような目が僕を射抜かんばかりに見つめていた。 「あ…」 ぞわりと肌が粟立つ。 目の前の捕食者に早く食べられてしまいたい。 「はっ…、物欲しそうな顔」 希良利が僕の唇を指でぐにぐにと弄る。 早くどうにかしてほしい僕はその指を食み、吸い付く。 「一緒に寝るだけ勘弁してやろうかと思ったのに、馬鹿な奴」 希良利はそう言うと、また僕の唇に噛みついた。 僕の舌を弄びながらも、荒々しい手つきで胸の飾りを弄る。 久々にソコを摘ままれ、捏ねられると僕は腰を浮かせて快楽に酔いしれる。 「んぅ…、きもちぃ、希良利くん」 名前を呼ぶと希良利は唇を離した。 調子に乗りすぎてしまったかと焦る。 「お前、本当に…」 「あ、ごめっ、ごめんなさい」 僕は慌てて謝るが、彼はさらに熱の籠った目で僕を見下ろす。 「本当に可愛いよお前」 可愛い?僕が? 僕が目を見開いて彼を見上げていると「悪いけどもう限界だわ。入っていい?」と僕の屹立にソレを擦りつけた。 希良利の、ガチガチに硬くなってる。 僕に興奮して…? そう思った瞬間に顔が熱くなる。 希良利みたいな人が僕なんかでこうなっちゃってるんだ… 希良利が性急にバスローブを脱ぎ捨てる。 彼の体は余分なものが何もなく、引き締まっていて、どこをどう切り取っても完璧な形をしている。 その中心には僕のモノよりもずっと太くて大きい立派なモノがそそり立っている。 彼が僕の後孔に指を差し込む。 ぐちゅぐちゅと卑猥な音が鳴った。 「柔らかいな。 俺のために準備したんだ?」 僕はコクコクと首を縦に振る。 「希良利くんと…、シたかったから」 「やべぇ…、久々なのに優しくできねぇかも」 希良利が僕の頬を手の甲で撫でる。 希良利の熱の塊が僕の後孔のふちに当たっている。 もどかしくなった僕は腰を揺らした。 「いっぱい解したから大丈夫…、です」 「ほんと何なんだよ、お前」 希良利は眉根を寄せると、先端を僕の中に捻じ込んだ。 自分の中を無理矢理広げられる感覚に、僕の体は歓喜の声を上げる。 「あっ、ああっ…」 やがてお尻に希良利の腰が当たる感触がして、全部入ったのだと分かり、僕は嬉しくなった。 また僕の中に希良利がいる。 腹の中が勝手にキュンキュンしているのが自分でも分かった。 「そんな絞めんな、すぐ出るだろ」 希良利が目を閉じて快感をやり過ごしているのが、たまらなく可愛く思えた。 少しして「動くからな」と言われ、僕は首を縦に振った。 ドチュドチュと奥を突きながら希良利が僕を見下ろす。 その男らしい姿に僕は堪らなくなって、彼に腕を伸ばした。 彼がかがんでくれたので首に腕を回す。 「希良利くんっ…、希良利くん」 名前を呼んでいないと間違って”好き”だと言ってしまうそうで怖い。 「睦月、可愛い」 そう耳元で囁かれ、僕の下腹がキュンキュンと唸った。 「はは…、可愛いって言うと締まるんだな。 首なんか絞める必要なかったな」 希良利が何か言っているけれど、僕は彼にしがみ付くのに必死だった。 「やばい、出る」 そう言って彼が僕の中から出ようとするので、必死に彼の腰に足を絡めた。 「ばっ、睦月っ…」 彼が焦ったように言ったけれど、数秒後に僕の中で彼の熱が弾けた。 じんわりと何かが僕の中で広がる。 希良利の体で生成され、放出たものが僕の中にある。 その事実だけで僕の気持ちは満たされた。 ずるりと今度こそ彼が僕の中から出ていく。 「お前、前にこれやって腹壊しただろ」 希良利が呆れたように言う。 希良利がベッドから出て行こうとしたので、その腰に縋りついた。 「腹の中、掻き出さねぇと」と言って僕の腕を解こうとするのに首を振った。 「やだ。 中に入れたままもう1回シたい」 「…」 無言になった希良利を見上げる。 「お願い…、希良利くん」と言うと、急に視界が反転した。 希良利に押し倒されている。 「お前、本当に覚悟しろよ。 誰を煽ってんのかちゃんと自覚しろ」 先ほどの挿入時の優しさはどこに行ったのか、彼が性急に僕の中にすべてをねじ込んだ。 腹を押し上げられる感覚に苦しさを感じるけれど、そんなものは快楽にかき消された。 激しいピストンに僕は啼いて善がる。 僕みたいなのに必死に腰を打ち付ける彼が愛しくてうっかり「好き」と言ってしまう。 「…は?」と彼の動きが止まった。 しまった、と瞬間的に思った。 すぐに”ちんちんが好き”とか”エッチが好き”とか言い直せばよかった。 なのに、上手く頭が回らなくて、言い直すには不自然すぎる間が空いてしまった。

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