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第19話

「ちょ…、ちょっと待って。 誰が僕なんか好きになるの? 絶対あり得ないから」 僕がそう言うと、希良利は盛大に溜息を吐いた。 「ここにいるだろ。 鹿野もお前のこと気に入って事あるごとに家に来ようとするし、マジでウザい」 「ええ…?」 僕が困惑していると、希良利は「こういうのって普通、睦月が嫉妬するもんじゃないの?俺の女性ファンとかすごいよ?」と口を尖らせた。 「いや、希良利くんの場合はいちいち気にしてたらキリがないから」 「たまには嫉妬くらいしろよ」 「…、善処します」 でも、本当に彼のファンにまでいちいち嫉妬してたら、僕はあっという間に焼け焦げて精神が疲弊してしまうと思う。 そもそも、嫉妬なんてしてほしいものだろうか… 僕の回答に満足したのか、彼は「映画でも見るか」と鼻歌交じりに備え付けのルームシアターを起動する。 なんて快適なホテルだろうと僕は感心してしまった。 見ているのは洋物のロマンス映画で、名作らしいけれど僕は全く内容を知らない作品だった。 ソファに隣り合わせで座っていたら「もっと近くに」と希良利が言うので、気づいたら彼の足の間にいる。 確かに僕は貧相だけれど、流石に成人男性を足の間に入れたら座りづらくないだろうか? ずっと映画を見ていると、彼の手がさわさわとお腹を弄る。 悪戯しないでと注意しようと彼を見上げたけれど、彼の眼はスクリーンを注視していた。 無意識なんだろうか。 僕だけ過敏に反応するのも恥ずかしいのでとりあえず放置する。 けれど、くすぐったいのと変な気持ちになってしまうのとで、僕は全く映画に集中できなかった。 さわさわされて敏感になっていたところに、彼の手が胸の飾りを引っかけたので僕は「あっ」と小さく喘いでしまった。 確信した。 絶対にわざとやってる。 「希良利くん、やめっんっ」 両方の乳首を柔く摘ままれて、僕は腰を跳ねさせた。 彼の繊細な手は器用にソコを摘まんで、先端を擦る。 「あっ、やっ、やだぁ…」 昨日の夜、何度も弄られたそこはまだジンジンと腫れていたので、普段よりも敏感みたいだ。 お腹の中が熱くなり、僕のソコはしっかりとバスローブを押し上げていた。 泊まりの希良利と違い、泊る準備をしていなかった僕はずっとバスローブを着ていた。 押し上げて裾からちんちんが出そうなので慌てて裾を引っ張る。 希良利を見上げて抗議した。 「希良利くん!!」 ちゃんと怒気を含んだ声を出したが、彼はぎゅっと僕を抱きしめた。 「ごめん、無理。 同じ空間にいるのにムラムラするななんて無理」 腰に彼の硬くなったモノが当たる。 ガチガチになったソレは僕の腰辺りで脈打っていた。 「希良利くん…、ベッド行きたい」 どうせやるならベッドが良い。 それに僕だって、あんなことされてムラつかないわけがない。 ふわっと浮遊感がして驚いて彼に捕まる。 希良利は僕を抱いたまま立ち上がっていた。 僕一人分の重さなどもろともせず、スタスタとベッドに向かう。 ベッドに投げ捨てられ、ここまで無言を貫いている彼を見上げる。 僕、なんか気に障ることを言ってしまっただろうか。 「やっぱ付き合っても外出は禁止。 睦月を外に出したら無事では済まなくなる」 誰が無事では済まなくなるというのだろう。 僕は兵器か何かか? 僕が首を傾げていたからか、彼はふっと表情を緩めて「睦月を拾ったのが俺で良かった」と言った。 それには同感なので「僕も、僕に声を掛けたのが希良利くんで良かったと思うよ」と返す。 すると、優しく唇を合わせられた。 ちゅっちゅっと希良利の形のいい唇が、僕のそれを啄む。 それが心地良くてとろとろと心が溶かされていく。 硬いモノがお腹に当たっているので「希良利くん、昨日いっぱいしたからまだ入るよ」と告げる。 彼の動きがピタリと止まった。 「お前は本当に…」と絶句した後、「今日もいっぱいしてやるから覚悟しろ」と言ってドチュっと僕の最奥まで入り突き上げる。 急な挿入にも僕の体はしっかりと快楽を拾う。 悲鳴をあげながら体を目いっぱい反らして絶頂をやり過ごす。 そうやって耐えているのに、彼は知らん顔で何度も腰を打ち付ける。 「やっ、だめぇ!!イってる!イってるからぁ!!」 彼を押し返そうと手を伸ばすも、彼の指に絡め捕られベッドに縫い付けられる。 僕の抵抗なんてものともしない。 痛いくらいに胸を反らしていると、ぬるりとしたものに胸の飾りを包み込まれた。 希良利が僕の乳首を口に含んでいる。 「だめ、それ…、一緒にしたらっ…お"っ」 汚い喘ぎ声が出てしまい、口を塞ぎたいのに生憎縫い付けられている。 希良利は禊を深く打ち付けながらも、器用に僕の胸を舌で愛撫する。 「やだぁ…、も、イくのやだぁ」 べしょべしょと泣きながら懇願したけど、希良利は止まってくれない。 こっちはイきすぎて苦しくなっているというのに… ちゅっぱっと彼が乳首を吸いながら離した。 その刺激にも僕は「ん"お"っ」と下品に喘ぐ。 「イきそ…」と彼は呟き「睦月可愛い、好き」と耳元で囁く。 その言葉に僕の下腹部はきゅんきゅんと収縮した。 じわっと熱が広がり、彼の子種が注がれたのが分かった。 「あ…、希良利くんの出てる」 目を閉じてそのぬくもりと希良利の脈動を感じていると、彼がまた僕の中で硬度を取り戻すのが分かった。 「え…、き、希良利くん? これ以上はもう…」 もう無理だよ、という言葉は再開した律動に搔き消された。 それから、僕の中から溢れるくらいに希良利のものを注がれ、終わるころには僕は意識も朦朧としていた。

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