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第5話

 気疲れで怠い身体をベッドに委ねたセシルは、そのままの状態で目を閉じた。  着替えもせずにベッドで横になるセシルを見てレイズナーは彼のベストとシャツに手を掛けた。 「やめろ……。俺に今そんな気はねぇ」 「シワになりますよ。今日は片付けで疲れてると思うので、遠慮しようと思ってます。まぁ俺は毎日抱きたいと思ってますけど」  今までがっつき過ぎのレイズナーにそう言われると、自分の過剰反応に執着心を感じたセシルは照れ隠しに誘った。 「気が変わった。抱けよ」  レイズナーが好意を寄せている相手は、とても我儘だった。 「そうですか。……ならその言葉に後悔するほど悦くしてやります」  互いに譲らない状態で濃厚な口付けを交わすと、受け入れるのに慣れてしまっているセシルが先にベッドへ倒れた。  直後セシルのものとは思えないオクターブ甲高い淫れた声がその周辺に響いた。

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