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第12話
「提督、ご苦労様です」
「お前もご苦労だった」
豪華客船の警備のあと、ウィリアムズはすぐそのまま海軍施設に戻った。
そして士官候補生として働くカインは提督ウィリアムズの部屋で雑務をしていた。
そんなカインにウィリアムズは頷くと、上着を脱いでから椅子に腰掛けた。
カインはそんなウィリアムズを見て、何故か驚いていた。
「提督もやはりただの男なんですね」
カインの視線の先のウィリアムズのシャツには、口紅を擦った跡があった。
「……そうだな。こう見えて私にも人並みの欲求はある」
想い人のちょっとした悪戯に、ウィリアムズはまた深い溜め息を吐いた。
一線を超えたとしても、やはりセシルそしてウィリアムズの根本的な関係は、今も昔もさして変わらないのだった。
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