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第13話 一気に飲んだブランデー。
海賊が暴れた次の港に寄ると、大抵の者達が酒場に行く。
勿論セシルも行けばレイズナーもついていく。
セシル自身は率先して酒場に行くのだが、レイズナーは付き合いのようなものだった。
少し前までは自分がセシルだと名乗れなかったもどかしさもあったが下っ端の海賊船員と思われなくなったので、仲間を解放しなくて良くなったことがありがたかった。
だからといって自分を売りに行くわけでもなく、今でも居心地の悪いときはレイズナーのフリをするセシルなのだが、酒を仲間と酌み交わす瞬間が好きだった。
そしてそのセシルの隣に座るのはレイズナーと決まっていた。
レイズナーは先程言ったように、酒場にはセシルとワンセットでついてくるようになっていた。
ブランデーを好んで飲むセシルに対して、ブランデーの味が嫌いなレイズナーはビールを飲んでいた。
レイズナーは酒に呑まれることはなく強かったが、酒自体あまり好きな味ではなかったのでビールしか飲む気がしなかった。
仕方なしに飲む、そんな状況で酒場はあまり居心地のいいものではない。
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