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第18話
「いやはや、久しぶりに汗かいたぜ」
結局のところ、レイズナーはセシルの動きを一度も止めることは出来なかった。
レイズナーは地面にへたり込み、また上がる息を整えた。
「も、もう……一回。っ次こそ、……止めます」
「いや、また日を改める。人の気配だレイズナー」
草が生い茂った影から数人の賊がどうやらのこ陸地にやってきたようだった。
「お、双子の賊か?」
セシルとレイズナーを見て回りの賊達は声を上げた
「随分と小綺麗なあんちゃん達だ」
「髪も長えし、女の代わりになるんじゃねぇか」
「違いねぇな」
ガハハっと笑い声が近くに響き、その数人は近寄ってくるが、セシルは何もしなかった。
動かないセシルの顔を見たいのか賊達は髪を引っ張り確認したが、それでも微動だにすることがなかった。
「右目の傷か。伝説の大海賊が確かそんなだったが、あんちゃんの腕前はどうか……ぐふっっ!!」
セシルの顔を確認した男に飛び上がり一発蹴りを頭上から無表情で振り払った。
「丁度いいぜ。……こいつとは寸止めばっかりだったからな、意外とストレスがかかっててしんどいし」
セシルの口元は笑っていたが目が本気だった。
「喧嘩を売ってきたのはお前達だ、……殺されても文句は言えねぇよなぁ」
その表情はまさに鬼人のようだった。
「ヒィィィッ」
「か、数はこちらがあるんだ!!」
「ヤッちまえぇっ」
襲いかかってくる賊一人を一瞬で斬ったセシルは、同じく剣を構えたレイズナーに言った。
「レイズナー、これは俺の獲物だ。お前は手を出すなよ」
「ですが、流石にこの人数は……」
「いい子にしてたら何でも言うこと一つ聞いてやるから」
そんなセシルを見てレイズナーは気付いた。
セシルの加害心がレイズナー相手では消化しきれていなかったのだ。
息が上がっていたのはレイズナーだけでなくセシルも同じだなのだ。
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