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第19話

ようやくブラックシャーク号に戻ったセシルとレイズナーは溜め息を吐いた。 レイズナーの上がった息は船に戻った頃には冷めていたが、セシルの興奮状態は治まっていなかった。 「クソッ、……もう少しで鎮まるはずだった。全く歯応えのねぇ奴等だなっ」 返り血を浴びたシャツを脱いだセシルは上半身を露わにしたまま邪念を取払おうと目を閉じたが、反応しきったモノはちょっとやそっとではおさえきれないのが男という生き物だ。 「おい、レイズナー」 互いに惚れあっている相手ならば求めるのは間違ってはいない。 セシルは相手の名前を読んだが、そのレイズナーは床に座って何でもないかのようにこちらを見ていた。 「あんたの獲物に手をつけなかったんですから、俺の言うことを何でも一つ聞いてくれるって約束ですよね。セシル」 レイズナーは先程襲ってきた賊に見せたセシルの表情を真似て笑った。 「……おい、レイズナー。俺は苦しんでるんだぞ?」 「自分を慰める行為は、男なら誰でもします。俺はそんなあんたが一度見たかったんです」 「……レイズナー!!」 セシルは上目遣いでアピールしたが、先程イビリ過ぎたのか、どうやら効く気配はないらしい。 「上手に出来たら今度は俺がご褒美あげます。さぁセシル、どうぞ遠慮なく自分を慰めてください」 「あー……クソッ。もう、分かった」 結局のところセシルはレイズナーに甘いため、自分のテクニック披露してしまった。 そしてそのテクニックでさらなるセシルの悦いところを知ったレイズナーは、ご褒美を与えた。 互いに体力が尽きるまで、床を共にし終えたときには次の日の明け方になっていた。 「レイズナー、っお前はなんでこういうことだけ体力馬鹿なんだよ」 「まだ俺のほうが若いからですかね」 そう簡単なピロトークをして、二人は抱き合うように眠りについた。

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