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第19話 ※声は静かにね

 「可愛い……」    小さな声で呟き、ソコに顔を埋めてくる。  「やぁ……っ」  「私にこうされたかったんじゃないの?」  クロード様は下着を下げ、中から俺のを露わにした。  顔を摺り寄せ、匂いを嗅ぎ、息を吹きかけてくる。  「ふっ……ぅ……ふぁ……」  「はぁ……食べちゃいたい」  ダメって言おうとしたのに、性急に舌が裏筋を這い、先端を食んだ。  「ああっ」  「んっ……」  「は、あぁ、やだぁ……いいっ」  「んんっ」  舌が俺のを美味しそうに舐り、吸い上げていく。  たまらず膝が震え、立っているのがやっとだった。  いつの間にか彼の指が後ろの窄まりを刺激し、中に侵入しようとしている。  余計に腰が彼の顔に突き出され、喉の奥へ奥へを押し付けてしまう。  「あっ、あ、きもちっ……ダメッ、でちゃう! はなしてぇっ」  どんなにお願いしてもクロード様は腕を離してくれず、結局彼の口内へ吐き出してしまったのだった。  「ぁ……ぁあっ…………ぅ……っ」  「ん……んっ……」    そんな喉を鳴らして飲まないで。  恥ずかしいのに嬉しくて、主に飲ませて喜ぶなんて使用人失格だ。  そう思うのに……もっとされたいとか思ってしまう。  「んっ……おいし……」  「クロードさまぁ」  「なんて顔をしてるの、リック。 蕩けちゃって」  「だって」  「そんな顔、私以外に見せたらだめだよ」  「はい……」  言われなくともクロード様以外に見せたりはしないのに。    「よし」  ご主人様は俺の腕を引きながら、扉の前へと連れて行った。  そしてクロード様に背を向ける形で立たされ、扉に手をつく。  「クロード様?」  「頑張って立つんだよ」  最初は何を言っているのか分からなかった。  でもすぐに言葉の意味を理解し、拒否しなかった事を後悔する。  突如後ろに柔らかい感触がして、思わず声が漏れ出てしまう。  「ひゃ! あ、やめっ」  「ココ、ほぐさないと」  窄まりに触れているのはご主人様の舌だった。  すっかり柔らかくなっていた俺の後ろは、クロード様の舌を簡単に受け入れていく。  「あぅ、やぁっ、きたないからっ、だめぇ!」  「リック……リック…………」  「ひぅっ、ぁあ……ぁ……」  やがてご主人様の手は俺の前も扱いていく。  「ふっ、ぅ、んんっ、はぁ……ぁ……また、イクッ」  「いいよ」  イキそうだと思ったのに、舌を抜かれてしまう。  「あ……なんで……」  「こっちで達ってほしいから」    後ろに彼の肉棒が押し当てられたかと思うと隘路いっぱいに侵入してきて、俺の体に甘美な痺れが襲ってくる。  「は、ぁぁぁああ!」  「だいぶ私の形に馴染んできたね」  「あ……ぁ……っ」  クロード様は自身の楔を奥へ、奥へと押し込んでくる。  なんとか堪えていたのに、先端から少し白濁が漏れ出てしまっていた。  「ふふっ、挿入れただけなのに」  「らって……ぁ……きもち……ぃい」  「私もだ。 君の中、最高だよ」  ご主人様に褒められた?  すっかり嬉しくなった俺は、ご主人様にその先をおねだりしてしまう。  「クロードさまぁ、もっとつよく」  「……っ」  一気に突き上げられ、声も出ないほどの快感に支配される。  「…………っ……ぁっ……!!」  「声は静かにね。 誰が通るか分からないから」  悪魔のような囁きをして、隘路を無遠慮に穿った。  突き上げられる度に得も言われぬ快楽に、何度も絶頂を迎えてしまう。  「きもちいいねっ、もっと乱れて……!」  「はっ……ぁあっ……んぅ~~~っっ!!」  「そろそろ君の中に出すよ」  「ぅんっ、だして……いっぱい、ほしぃ……ぁ……イクッ……ああっ」  「……っ……くっ!」  同時に達し、俺の前からは白濁とは違う液体が飛び散った。  「あっ、ああっ……漏れちゃう……!」  「リック、落ち着いて……潮だから。 大丈夫」  「しお……?」  「汚いものじゃないよ。 君に汚いものなんかないんだけど」  「よ、よかっ……た……」    粗相をしてしまったかと思った俺は、ご主人様の言葉を聞いて心底安心する。  クロード様の胸に顔を摺り寄せると、俺の黒髪に顔を埋め、何度もキスをしてくれた。  まだお仕事の途中なのにこんな事をしている罪悪感があったけれど、ご主人様に中に出されると安心する。  大好きな人の存在を自分の中に感じるからかもしれない。  無意識に自分のお腹をさすると、幸せな気持ちでいっぱいになる。  「リック、もう一回」  「だめです」  ご主人様の言葉をピシャリと断ると、部屋を片付けていく。  ここで流されたら、そのままズルズルと朝までコースになりそうで怖いから。  「けち~~」  「お仕事しないとなんです! もう一回は、よ、夜に……」  いじけるクロード様を宥める為にそう言った。  するとクロード様はとてもニヤニヤし、素直に従ったのだった。  俺はこの時の自分の発言を大いに後悔する事になる。  この日の夜も散々抱き潰され、意識がなくなるまで彼に抱かれて、マーキングするかのような痕を体中に刻まれる事になったのだった。  

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