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※第35話

ディアスの無慈悲な宣告が、ジェイスの心臓を物理的に粉砕するような衝撃となって響いた。ディアスは、ジェイスの眼前に広がる光景を何よりの愉悦として噛み締めると、マイトの顎を強引に掴み上げ、その視線をジェイスの絶望した瞳と強制的に重ねさせた。 「見せつけなければ分からないのかい? 君が守りたかった若が、今、誰のものなのか」 「っ、やめろ……ディアス、ジェイに見せるな……っ!」 マイトの懇願など歯牙にもかけず、ディアスは力任せにマイトの衣服を引き裂いた。露わになった鍛え上げられた褐色の肌に、ディアスはジェイスへのあてつけのように、執拗で濃厚な接吻を落としていく。首筋に、胸板に、吸い痕が刻まれるたび、マイトは屈辱と逃れられない快楽の狭間で、喉を絞り出すような悲鳴を上げた。 「あぁっ、ひ、ぁっ……! 見るな……ジェイ、こっちを見るなッ!」 「いいじゃないか、マイト。君がどれほどオレに溺れ、どれほど乱れているか、彼にも教えてあげよう」 ディアスの指先は、ジェイスの凍りついた視線を背中に感じながら、より深く、容赦なくマイトの深淵を焦らしていく。マイトは逃げ出そうと身を捩るが、その抵抗さえもが自身の身体をディアスの指に擦り付け、淫らな吐息を誘発する結果を招いた。ジェイスの目の前で行われる調教は、あまりに大胆で、そして残酷なほどに完成されていた。 「ひぁっ! ……だめっ、そこは……ジェイの前じゃ、やだぁっ……ッ!」 「ジェイス君、よく見ておくことだ。これがオレの施した『完璧な教育』の結果だよ。身体のどこを触れば理性が飛び、どこを撫でればオレに縋り付いて泣き出すか……君には一生分からない、支配の愛の形だ」 ディアスはジェイスに向かって妖艶な笑みを浮かべ、抱き寄せたマイトの最奥を一気に突き上げた。 「ッあ゛あ゛あぁっ!! ディアス……っ、そこは、壊れる……ッ!!」 誇り高き首領だった男が、敵の指先一つで蕩けきり、雌のように鳴きながら快楽に沈んでいく。ジェイスは、若が憎きディアスの腕の中で、抗いがたい悦びに染まりきって崩れていく光景を、瞬きすら忘れて見つめるしかなかった。 絶頂の余韻に身を震わせるマイトを満足げに抱きしめ、ディアスは冷ややかにジェイスを見下ろす。 「さあ、返事はどうする? 船を取るか、それとも、この壊れた男と共に生きるか……まあ、どちらを選んだところで、この男の心と身体は一生オレのものだけどね」 ジェイスの視界が絶望の底に沈む中、マイトは蹂躙した張本人の首に縋り付き、涙ながらに更なる毒を、更なる快楽を乞い続けていた。

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