16 / 93
2章-1※成人向け描写あり
――室内に荒い呼吸がふたつ反響している。
望月も郁も汗みずくで、呼吸を乱していた。
(あの匂い、強くなってる……まだ、欲しい……)
望月の目が、野生的な欲望を宿していることに気がついたのだろう。
郁がはっとして、腰を浮かせようとするが――。
腕を掴んで、それを阻んだ。
(もっと、もっと欲しい……)
「分かった、から……力抜いて……痛い……」
途方にくれたように郁が訴えた。
ややあって、望月は、郁の身体を褥に横たえた。
ともだちにシェアしよう!

