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5章【真相】-4 追憶のアネモネ編

4  あれから、数日が経った。  郁は、しばらく、潮の屋敷で世話になり、満足な食事や温かい風呂に入れてもらう日々を過ごして、ずいぶん、体調が回復していた。  栄養失調で青白かった顔。  頬が、ほんのりと薔薇色に色づいている。  小さな唇がぽってりとして艶やかだ。  最初は、固辞したが、潮のお古だという上等な服を着せられるとアンティークドールのように見える。  とかく、郁は件の兄の血を継いでいるだけあって、世にも稀な美少年ではあった。

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