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5章【終焉】-1 散華編※成人向け描写あり

 あれから、時間が経ち、部屋には多くの亜人種で溢れかえっていた。  いずれもコロニーの住人だ。  部屋にも郁の身体にも精液の淫臭が染みついている。 「ん、あっ、はぅ、んっ、んんっ、あ、んっ、あっ、あぁああんっ!」  郁が、甘い囀りを洩らしながら、男の上に跨ってゆさゆさと細腰を揺らしている。  また、両の手には陰茎を握り、すっかり慣れた手つきで扱きあげる。  唇に、肉の穂先をあてがうと従順にしゃぶる。 ……妙に慣れた仕草から、長い時間犯されていたのがうかがえた。 「あ、はっ……これ、きもちいっ、きもちいっ……」  郁が隘路のどん詰まりに、肉棒を擦りつけながら、タガの外れたような嬌声をあげる。  膨張した熱いものが腫れぼったい粘膜を押すだけでも、じわっと下腹が熱くなるのに、そこをすり潰されるともう何も考えられないくらい気持ちいい。 ――気持ちいいことは別に悪いことじゃないんだけどね?  過去の亡霊が、郁の耳元にそんな囁きを落とした。 (……ちがう……おれは、お前みたいにはならない……お前なんか、お前なんか……!)  ふと過った自分と同じ顔に憎悪を滾らせるが、それも一瞬だった。  いっそう深く、最奥を堀搾されると――。 「―――――ッ、はぁ!」  もう何度目か分からない絶頂に頭が真っ白に焼けた。  もう何も考えられない。  ただ、はくはくと口唇を開閉させて、官能に身を震わせた。  下腹で、小ぶりな雄茎はだらんと垂れたまま、ぽたぽたと快楽の証左を垂れ流すばかり。  また、郁の美貌はべっとりと白濁で彩られていた。  身体には卑猥ならくがきがいくつも描かれていた。 「郁、」  久しく、潮が郁の名を呼んだ。  これまで、あくまで彼はこの輪に入らず、凌辱を鑑賞しているだけだった。  潮は、吸っていた煙草を灰皿で消すと郁に近づいた。 「う、しお……ごめ――んっ、ん……ふぁ……っ、あ、う……っ」  いきなり、舌と舌を絡められるキスをした。  キスは、煙草の乾いた味がする。  その匂いを不快に思うよりも、郁の中では安堵が勝っていた。 『まだ、自分は潮に捨てられていなかった』  その事実に胸中に温かいものが広がっていく。  郁は焦点のあわない瞳で、潮を見た。 「うしお、うしお、抱いて、汚い身体だけど……うしお、がいい……うしおに抱いてほしい……」 「郁はかわいいなあ……そんなにおれのことが好きなんだ?」  久しく聞いた甘やかす声に必死にコクコクと頷く。  すると、潮が、精液がこびりついた髪を慈しむように撫でた。 「おれ、もっとがんばる、から……なんでも、する……から……うしおに愛してほしい……」 「いいよ、おいで、郁」  潮は、完全に外野を排他して、郁に甘い言葉をかけ続ける。  無言で輪から郁の手を引き――シーツのよれたベッドに連れていく。  潮が、着衣を乱して、下半身を探ると――赤黒く勃起した竿肌が露わになった。  太い静脈を露わに――そこは、ドクドクと脈打っている。 (これ、キスしたい……)  郁が、そっと跪いて、そこに口づけを落とそうとすると、潮が止めた。 「今は、早く郁を抱かせて……」  歯の浮くような言葉に、郁はふにゃあと顔を緩めた。 「おれ……も、うしおが、はやく……欲しいっ……んんっ!」  郁は竿肌に手を添えると、自ら、白濁の滴る狭穴に穂先を添えた。 「へえ。今日は、郁からやってくれるんだ? 積極的だね。そういう郁も魅力的だけれど」 「え、あ……うん……どうしても、うしおが欲しくなっちゃって……んっ……ひにゃああぁああっ!? ぐーってうしおのっ、なかっ、広げてっ、挿入ってくるっ、これ、きもち……あぁあああああぁあああんっ!」  根本まで、竿肌を挿入しただけで、郁は背を反らして――。  ぴゅくぴゅくと白濁液を粗相してしまう。  また、絶頂に達したのだ。 「挿入れられただけでイっちゃったの?」 「恥ずかしくてごめんなさい……でも、気持ちよくて……がまん、できなかった……んっ……!」  潮が、また口唇を重ねてきた。  甘くないキスだった。  煙草と精液の混じった嫌な味がする。  それでも、郁は貪るように、口唇にしゃぶりつき――。  自ら、腰を振りはじめた。 「あんっ、あっ、はぁ、あんっ、あ、ひっ、あっ、あっ、あえっ、あえぇっ!」  畜生のように舌を突き出しながら、ただ、恋人との性交に耽る。 「腰、イヤらしく動いているよ……今までは辛そうだったからね。こういうの、興奮する」  汗ばんだ髪を、指で撫でながら潮がそう囁く。 「今の郁はとっても魅力的だよ」  キスにやさしい言葉の数々――まさに、恋人に相応しい行為に、郁は顔と身体を熱くしていく。  もはや、目は潮しか映していなかったし、外野の声は耳に入ってなかった。 (きもちいっ、きもちいっ! きもちい、ことしか……考えられな……潮、すき……)   ただ、淫らがましく腰を遣い、恋人から子種をねだる。  そんな卑猥な言葉を叫んでいた。  果てに、腹の奥に熱いものを感じ、そのまま、何度も潮を求め続けた。  

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