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5章【終焉】-2 散華編

――おにいちゃんなんてだいっきらい  いつまでも、もえぎの言葉が耳を離れない。 「どうして、おれは妹ひとり……大切なたったひとりの家族すら……守れないんだろう……どうして……」  とうとう、堪えていた涙が溢れ、頬を伝う。  だが、郁は、立ち上がる。 (もえぎは病気だから、あの状態で……外を歩かせるわけにはいかない……もえぎを探さなくちゃ……)  郁は重い足を無視して、もえぎを探しに廃屋を出て行った。  

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