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第14話
「紫月、挿れるね?」
「うん…」
もう、数え切れないくらい、してるのに
紫月は、自分から挿れる時
不安そうな、心配そうな顔するから
なるべく、まずは俺が自分で挿れるようにする
「んっ……っ…はっ……はっ…」
「南風…大丈夫?」
「っ…気持ちいっ…」
「ん…」
挿れて…
それから、俺が気持ちいいって言って
そしたら、ようやく紫月も
気持ちいいに、集中してくれる
最初は、男に挿れた事ないし
俺の事も、心配してくれてんだろうけど
自分のもの、ケツの穴に挿れるって不安も、大きいのかな
とか、思ってた
だけど…
何度しても
挿れてる間も
紫月の目が、指が
抱き締めたり、キスしたりしてる時みたいに
ずっと優しくて
俺が、おかしくなって
どんな激しく突いてもらってる時だって
それは、変わらなくて
抱き締められる度に
キスされる度に
益々、それを確かめさせられる
俺は
そんなにも大切にされてる
それだけ、想ってもらっている
どんな言葉より
伝わってきて
中だけじゃなくて
紫月に触れられる場所全部
なんなら、紫月の匂い
もっと言えば、紫月に見詰められてるって事
そんなん全部で、俺は気持ち良くさせられる
快感と言うには
言葉が合わない様な…
馬鹿な俺には、合う言葉が見付からない
とにかく
他では、絶対に味わえない
究極に幸せな、気持ちいいだ
「んあっ!」
「南風…イキそう?」
「んっ…やだっ……まだ…イキたくないっ…」
「ん…どうして欲しい?」
「紫月…上になって?……紫月…見上げてイキたい」
「いいよ」
一度抜いて
俺が横になると
紫月が、俺の上に覆い被さってくる
「南風…」
「んっ……んっ…んっ…」
紫月は、セックスの間も
沢山キスをくれる
それが、また
俺を幸せの世界に、連れて行く
「南風…」
「あっ!」
「ふっ…ごめん。ちょっとだけ…」
「~~~~っ…」
何故だかは、知らない
今まで、普通だったのに
ちょっと、くすぐったい位だったのに
紫月に攻められる様になってから
耳が、めちゃくちゃ感じる様になってきた
「んあっ!…~~っ…ぁっ…もっ…しづっ…」
「ん…ごめん。大丈夫?」
「~~~~っ…ちょっと…待って…」
「ん…いくらでも」
そうして、俺がプルプルする位感じると
耳を解放してくれて
落ち着くまで、紫月の匂いの中、抱き締めてくれて
それも、また
幸せな時間で
「ん?…ふっ…南風、復活?」
「復活。だから、紫月の乳首気持ち良くしよ~~っと」
「いいけど…俺、南風みたいには、ならないよ」
「確かに俺は、結構すぐ感じる様になったけど…だんだん感じてく人も居るからさ。紫月が、乳首で感じてるとこ見たいから、俺は地道な努力を重ねるぜ」
「そんなのより、南風が気持ちいい方が、お互いにとって、ずっといいよ」
そう言って
紫月が、俺の首にキスしながら
俺の胸に触れ出した
こうなったら、もう
抵抗なんて出来ない
紫月のセックスは
そんなん知らんけど
超正統派
って、感じがした
優しく、気持ち込めて
身体中を、気持ち良くして
相手の望む様にして
俺が言わない限り
胸だけ、執拗に攻めるとか
あそこ、めちゃくちゃ気持ち良くして、我慢させるとか
そんな事、絶対しなくて
なんか、なんて言うか
俺は、それが
なんか違うと思った
だから、俺は言った
「紫月…いつもと違う事してみて?」
「…えっと……俺、男としてる時点で、もう何もかも違うんだけど……」
ほんとに、困った顔して、そう言った紫月が
なんか、すっげぇ可笑しくて
そりゃそうだわって、気付いて
盛大に笑いながら
俺は気付いた
そうか
俺、特別になりたかったんだ
セオリー通り
誰でも同じじゃないやつが、欲しかったんだ
だけど
初めて男としてる時点で
少なくとも、俺は
紫月にとって、初めての男になってる時点で
特別だったんだって気付いて
嬉しかった
「んっ……ぁっ…ぁっ……んっ………んっ!」
「はっ……南風…大丈夫?」
「だいじょぶ……さっきんとこ…」
「ここ?」
「んあっ!…気持ちいっ…そこっ……もちいっ…からっ…」
「ん……いっぱい…気持ち良くしてあげる…」
紫月は、そりゃ、知らないだろうけど
いつも穏やかで、優しい紫月が感じてる時の顔
ヤバいんだよ
多分、きっと
その顔見ただけで
イケる奴、居るんじゃないかなって位でさ
もう、紫月のあらゆるものが
中も外も、この空間全てを、気持ち良くしてて
そん中で、絶頂に向かいながら
だんだん、感じてく紫月の顔を見られる
「ぁっ…ぁあっ!……ぃっ…くっ……ぅっ…ぅあっ!」
「んっ……俺も……イキそう…」
ヤバい
ヤバいヤバい
めちゃくちゃ紫月も、気持ち良さそう
その顔、マジでヤバいから
そんなんで腰振ってる姿
もう、マジ国宝ものだから
「いっちゃ……ぅっ…ぅっ……~~っ…ぁあっ!…しづきっ…いくっ…いっちゃう…」
「っ……いいよっ……っ…っ……南風…っ…イって…」
「~~~~っ…あっ!…っ……くっ……んっ……っ……っ……ぁっ…ぁあっ!…ぃっ…~~~~~~っ!!」
「っ!…」
どんなに、気持ち良くても
どんなに、そこにすぐに、どっぷり浸かりたくても
俺は、ギリギリまで紫月を見る
紫月の
俺の知ってる日本語だけじゃ、表し切れない
最高の顔を見て
俺は、完全に紫月に溺れる
「紫月~~!」
「ふっ…なぁに?」
「今日も、超超超気持ち良かった!」
「良かった。俺も、超超超気持ち良かったよ」
「ん…ちゅっ…」
「んっ…南風…痛くしてない?」
「ない!紫月~~!」
「ははっ…南風、ほんとセックスの後、元気だよね?」
「うん!」
だってさ
貰ったもの、多過ぎて
まだまだ全然、身体中から溢れてんの
それ、発散しないと眠れないんだよ
「南風…いつも挿れられるの、大変じゃない?」
「全然!俺、紫月には挿れられたいからね?そっち関係では悩まないでよ?」
「うん…でも、だからこそ…南風の体調とか気持ちは、ほんとに正直に言ってね?」
「分かってる。2人して気持ちいいが、大事だからね!」
「うん」
気持ちいい
紫月の匂い…
紫月の指…
紫月の声……
「南風…眠たくなってきた?」
「…ん……紫月…色々…気持ちいいから…」
「ふっ…色々?南風の髪も、触り心地いい」
「ん……」
気持ちいい
紫月の指1本1本…
触り方…
「……紫月の……」
「ん?」
「……髪のが……いいよ…」
「そうかな?」
もっと
もう少し、紫月の声聞いてたいのに
もう半分、夢ん中…
「……紫月……明日は……何………」
「南風…寝ていいよ」
「…紫月…の……こえ…まだ……きく……」
「俺の声?じゃあ、南風が眠るまで、子守唄でも歌おうか」
子守唄…
聞きたい
紫月の子守唄
「きく……もり…た……」
「ふっ……南風みたいに上手くないし、1番しか知らないけど……南風、すぐ寝そうだからいいかな」
そうして
優しい紫月の
優しい歌声が聞こえてきた
半分寝てるから?
さっぱり分からない歌詞だ
ゆりかごの歌って何?
ってか、ゆりかごって何だっけ?
なんで、歌うのがカナリヤ?
だけど、そんな事より
メロディーが、めちゃくちゃ優しい
紫月の声に、ピッタリ過ぎて
その、ゆっくりなリズムに合わせて
紫月の優しい手が、俺の背中をトントンしてくれて
俺は、紫月の声に包まれながら
眠りに就いた
「南風……寝ちゃった?」
「……………」
「ふっ…可愛い」
眠る直前まで元気で
眠たくても、眠気と戦って
ストンと眠りに就く南風は
まるで、小さな子供か、赤ん坊の様だ
「南風…」
体を離して、頬に触れても、ピクリともしない
南風の左手を取って
その指先にキスをしていく
「南風…」
南風の額に
瞼に
キスをする
そうして、もう一度
優しく抱き締める
「~~~~っ…」
何なんだろう
俺の好きという感情は
少し、おかしいのだろうか
嬉しくて
幸せで
笑えてるのに、急に
泣きたくなる
コントロールの効かない、知らない感情
いつか、南風にぶつけてしまわないだろうか
南風を、傷つけてしまわないだろうか
「雨宮君には、分かんないよっ!だって!…~~っ…ほんとに私の事、好きじゃないでしょ?!」
やっと、ほんとに好きになれたのに
分からない事だらけだ
南風の事どころか
自分の事すら分からない
「南風……傷つけたくないよ……泣かせたくない…」
この感情を知っていったら
俺は、俺をコントロール出来るだろうか
南風に、いつまでも
笑っててもらえるだろうか…
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