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へっぽこインキュバスくんは飢えている(3)
「じゃあ、ぼく帰るね」
暫くベッドの中で後戯ついでにおじさんといちゃいちゃしたぼくは、おじさんにシャワーを浴びさせてもらったところで、おじさんのマンションを辞することにした。
外はすっかり暗くなってしまっている。
おじさんとしてはぼくを家に泊まらせたいみたいだったけれども、空腹が満たされた今、ここに長居する理由もない。何より、これ以上おじさんとセックスをすると、おじさんの身体に悪影響が出てしまう。
折角見付けた極上の餌だ。長く味わう為にも、ぼくはここでおじさんのマンションを出て行かねばならなかった。
「送っていかなくて大丈夫かい?」
「大丈夫だよぉ」ぼくは玄関の扉を開けた。「また来るね」
次におじさんとセックスするのは一か月ぐらい先かな。その言葉を飲み込んで、ぼくはおじさんのマンションを出た。
七色の光に溢れる繁華街を駆け抜けて、人目に付かない路地に入る。そこで擬態 を解いたぼくは、満腹となったお腹に満ち足りた気分になりながら、淫魔界に戻るべく、黄色い月がぽっかりと浮かぶ宵闇の空に羽ばたいた。
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