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(十)砂漠の国フッサール王国の第六王子アスラン殿下の証言
ああ、お久しぶりだね、ザナッシュ卿。僕に何か用があるの?
うん、ハスラーム殿下とのお話だったら父上から聞いたよ。全く知らない人じゃないし、それに僕をずうっと気にかけてくれてた方だもの。僕が反対するなんてないよ。むしろハスラーム殿下には、僕からお願いしたいくらい。
え? 料理長のフコック?
いい人だと思ってるよ。ちょっと嫌な時期もあったけど、今は大丈夫。
ロザックとスルツ?
僕にとってはお兄さんみたいなものだよ。彼らの立場が立場だから大変なこともあるけど、とても大事に思ってる。
うーん。恋人とかそういう意味で好きな人はまだいないかなあ。ハスラーム殿下は好き、だけど……そんなに回数を会った方じゃないから、これからそういった意味で好きになっていくのかなって思う。あ、でもこれ、ハスラーム殿下と結婚するのが嫌って意味じゃないからね! 姉上たちなんか、全く知らない人と明日結婚しろって云われたりしてるでしょ? それと比べたら、僕は知ってる人だもの。凄く恵まれてるし、凄く幸せになれると思ってるよ!
ハスラーム殿下にもそう伝えてくれると嬉しい。これからはずっと一緒に遊べるねって。
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