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「……っ…」 マリが気がついたのは、既に窓から差し込む光がすっかりオレンジに染まってからだった。 「まさか…そのま、ま…………だよなぁ…」 一瞬、身体が綺麗になっていることを期待したが、そんなことついさっきまで童貞だったやつがするはずもなく。 早く処理せねば腹を下してしまう。腹を下せば身売りの商売にも支障がでかねない。 向こう2週間は休めないというのに…、それだけは勘弁だった。 今まで寝ていたベッドを見れば、マテウスがすっきりした顔ですやすやと寝息をたてている。心なしか、その表情はどこか笑っているようにも見える。 「…ったく、気持ち良さそうに寝やがって……」 急いで風呂場へ駆け込み、シャワーのノズルをひねって、中に出された精液を掻き出す。 だがこれまた困ったことに、奥の方に大量に、しかも相当な回数出された為か、腹の中の異物感がなかなか消えない。 自分の尻の孔としばらく格闘し、やっと異物感が消え去ったところで全身を綺麗に洗う。 また…驚愕だった。 「な…なんだよ、これぇ………」 全身、真っ赤なキスマークだらけでとんでもないことになっていた。 いつも客にはどうしても、とねだられた時だけに、1つだけ、という約束でつけさせていた。 それがどうだ。 「こ、これ…何個あんの……」 首回りだけでも両の手では足りない数だ。 その勢いのままに全身に広がるキスマーク。特に胸まわりと太ももの内側が激しい。 「~~~っ、もう!! ホントになんなの!」 風呂場から出て、さっぱり一息つくのも束の間。目の前に広がるのはどっちのものか判別なんて到底不可能な精液やら唾液やら……とにかく体液まみれのベッド…………と、その上で依然として眠りこけているマテウス。 「………はぁ、とりあえず風呂入れるか…」 心底深いため息をつくと、マリはマテウスを起こしにベッドへと手をかけた。

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