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別荘
螺旋階段を下るにつれ、周囲の空気は重く、ひんやりとした湿り気を帯びていった。松明の揺らめく灯りが壁に長い影を落とし、二人の足音が不気味なほど鮮明に石床に響く。
心臓が痛いくらい、呼吸が苦しい。
奥が疼く。
夜でもないのに、おかしい。
マイトはディアスの腕に寄りかかるようにして歩を進めていたが、その足元は頼りなく、何度か崩れそうになった。
そのたびにディアスは彼を強く抱きしめ、その耳元に熱い呼吸を吹きかける。
「どうした、マイト。……地下の気配に、もう身体が反応しているのかい?」
突き当たりの重厚な鉄扉の前で、ディアスは歩みを止めた。扉には古びた紋章が刻まれており、そこから漂う無機質で冷たい気配が、マイトの理性をさらに締め付ける。
「……っ、こ、ここが地下牢かよ……」
「そうだ。こここそが、君の粗野な理性が消滅し、ただのオレの『玩具』として再定義される場所だ」
ディアスが扉を開けると、そこにはかつて実際に使われていたであろう、調度品さえも取り払われた質素で狭い石室があった。
ただ中央には、冷え切った石の台座があるだけ。それだけで、ここが何をされる場所なのか、マイトの本能が理解してしまった。
ディアスはマイトを室内に押し込み、背後で重い扉を閉ざす。カシャリ、という施錠の音が、逃げ場を完全に閉ざしたことを告げた。
薄暗い室内で、ディアスはゆっくりと君の服のボタンを外し始める。その冷徹で、獲物を逃がさない捕食者の瞳に、マイトは逃げ出したいという本能と、すべてを差し出してしまいたいという猛烈な陶酔が入り混じった、複雑な感情で立ち尽くした。
「……怖いか? それとも、待ち遠しかったか?」
ディアスが近づき、その大きな手でマイトの顎を掴み上げる。マイトの呼吸は荒く、瞳孔は大きく開き、ディアスの指のわずかな動き一つ一つに反応して、全身が激しく疼いていた。
「……っ、ディアス……オレ、たぶん、待ち遠しくて……頭がおかしくなりそうだった、かもな……っ」
「ここで、オレにすべてを捧げるんだ。……君はこの石室の中で徹底的に暴かれ、中身まで全部……オレの愛で満たされるんだ」
ディアスはマイトの胸ぐらを掴み、そのまま石の台座へと押し倒した。
冷たい石の感触が肌を刺すが、それ以上にディアスの体温と、支配者の覇気がマイトを圧倒する。マイトはもう、抵抗する言葉も気力も持たなかった。ただ、これから始まる「教育」という名の調教に、全身を震わせて身を委ねるしかなかった。
「さあ、始めよう。……君のそのつまらない自尊心など、この暗闇の中で跡形もなく溶かしてやるからね」
ディアスはそう囁くと、マイトの唇を強引に塞いだ。
冷たい石の感触が、熱を帯びたマイトの皮膚と対照的に、よりいっそう身体の火照りを際立たせる。
石室の壁に反響する荒い呼吸音と、衣擦れの音が、この空間が二人きりの閉鎖された楽園であることを告げていた。
ディアスは君の服を全て容赦なく引き剥がし、露わになったその褐色の肌を、獲物を品定めするように鋭い視線でなぞる。
マイトは、ディアスの手が触れる場所が、激しく疼くのに声をあげる。
「……あ、ま、待てって、っ……! ……ディアス、っ、そこ、は、ダメ……っ!」
「ダメなわけがないだろう? 君のその身体は、ここに来る前からずっと、オレに調教されるのを待ちわびていたんだ」
ディアスは君のすぼまりを指で直接弾き、ぬるっと内部の脆い神経に触れ、その激しい反応を愉しげに笑う。
マイトの身体が弓なりに跳ね、理性が完全に断ち切れる音が、自分の中で鳴ったような気がした。
「……あぁっ、んっ……! ……っ、ハァ、いきなり、やめ、ろ…っ」
マイトは石台に爪を立て、必死にディアスの腕にしがみつく。彼の視界は涙で滲み、ディアスの姿さえも歪んで見える。しかし、その瞳に宿るディアスへの渇望は、これまでにないほど純粋で、淫らな熱を帯びていた。
だが、ディアスはマイトがそれ以上の快楽に狂う直前で、執拗に抉っていた指をぴたりと止め、最奥の入り口にただ添えるだけに留めた。
「……っ、あ!? なんで、動かさねえんだよ……! やめるな、ディアス……ッ!」
「焦るな、マイト。ここからが本当の『教育』だ。動いてほしければ、その脚を自ら開き、オレの指を もっと奥まで 迎え入れるようにおねだりしてみせろ」
一番欲しい熱を目の前でお預けにされたマイトの肉体は、飢餓感で破裂しそうになっていた。内壁が熱く脈動し、空虚な空間を埋めようと、ディアスの指先をキュウキュウと締め付ける。
生殺しの凄まじい快感に、マイトの脳内はカッと白く染まっていく。大好きな男に焦らされ、支配されているという事実が、彼のプライドを木っ端微塵に叩き潰した。
「……あー、クソ……っ、分かったよ、あんたの勝ちだ……ッ!」
マイトは荒い息を吐きながら、自ら両腿を大きく左右に 割き、熱くひくつく 窄まりを完全にディアスの視線へと晒した。自ら腰を震わせ、触れられているだけの指先を強引に引き込むようにして、深く自らを差し出していく。
「……これで、文句ねえだろ……っ。オレのここ、もっと……めちゃくちゃに 掻き回してくれよ、ディアス……っ! あんたの指で、オレを狂わせてくれ……ッ!」
衣服を剥ぎ取られた暗闇の中、自ら体を開き、欲情に濡れた本音をぶちまけた海賊。ディアスはその無様で艶やかな「玩具」の完成形に底知れない愉悦の笑みを浮かべ、さらに深く、焦らすようにその内側へと指先を沈めていった。
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