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禁断症状

「本当に、どうしようもないくらい可愛いな」 ディアスは掴み上げた金髪を指先に絡め、マイトの涙に濡れた顔を容赦なく上向かせた。 開いた瞳孔、せわしなく上下する胸元、そして自らはだけた衣服の奥で熱く脈打つ褐色を帯びた肌。そのすべてが、ディアスという存在なしでは形を保てないほどに侵食されている。 「そんなに欲しがって、オレの部屋まで這ってきた。……けれど、四日もオレを焦らしたんだ。そう簡単に楽になれると思わないことだね」 「ひ、あ……っ? な、に、言って……っ、お願いだから、まじで、早く……ッ!」 すぐにでも引き裂くように中を埋めてもらえると信じていたマイトは、ディアスの冷徹に澄んだ黒い瞳を見て、絶望に身を震わせた。 ディアスは微笑んだまま、縋り付いてくるマイトの手を絶対に逆らえない力で取り押さえ、大理石の床へと押し伏せる。しかし、自分からは決して動こうとしなかった。 自身の獰猛な熱りを、蠢く入り口へぴたりと宛がう。先端のほんの数ミリだけが割り込み、最奥へと続く道の手前で完全に動きを止めた。 「あ、あぁ……あ、あんたの、当たってる……っ、早く、動いて、奥までちょうだい……っ!」 「オレが動く? どうしてオレがそんなサービスをしなければならないんだい、マイト」 ディアスは冷酷で美しい笑みを浮かべたまま、ぴくりとも腰を動かさない。ただ、入り口を塞ぐ圧倒的な質量が、マイトの中をじりじりと焦がしていく。一番欲しい最奥の核心を寸前で生殺しにされる甘美な拷問。 「ひ、あうぅ……っ、じらさないで、お願いだから……っ!」 「本当に欲しければ、自分で動いて嵌まりにきなさい。オレを君のその卑しい身体で、好きなだけ貪ってみせるといい」 耳元で囁かれた悪魔の促しに、マイトの脳髄は完全に焼き切れた。 いつもならディアスから強引に貫かれ、蹂躙されるのを待っていればよかった。だが今は、主人は完璧な静止を保っている。得られるはずの快楽を目の前にして、マイトは恥ずかしさと飢餓感にボロボロになりながら、自ら震える腰をゆっくりと突き上げた。 ぬちり、と自身の重みでディアスの熱りが少しだけ深く侵入する。 「あ、はッ……! あ、あんたのが、入って、くる……っ!」 「おや、自分からオレのものを咥えに動くなんて、本当に下品な犬だね。……でも、まだ全然足りないよ?」 「う、あ……っ、あは、っ!」 核心へ届くにはあまりにも浅い。マイトは泣き叫びながら、さらに自ら腰を激しく振って、ディアスの質量を中に引き込もうと必死に動き始めた。 しかし、マイトが夢中で腰を突き出すたび、ディアスはわざと数ミリだけ位置をずらし、一番突いてほしい最深部のスイッチを巧妙に逸らしていく。触れそうで決して触れない、強烈なもどかしさ。四日分の渇きに飢えた最奥は、空腹の獣のようにうねり、自らディアスを貪るようにひくひくと蠢いて愛液を大理石の床へと滴らせていく。 「ちが、そこじゃ、ない……っ! もっと、もっと奥、あんたの、一番固いところで、オレの中をめちゃくちゃにしてぇッ!!」 ついに男としての、最後の理性が消し飛んだ。 マイトは涙と涎で顔をぐしゃぐしゃに濡らしながら、自らお尻を狂ったように振り、主人のペニスに自分の最奥を何度も、何度も自ら叩きつけるようにして快楽を貪り、懇願し続けた。 「ほら、もっと腰を振りなさい。オレの愛がなければ、君はもう壊れることすらできないんだから」 「あはっ、あ、んぐ……っ! ディアス、ディアス、見て、オレ、自分で、こんなに……っ! お願い、オレの中、あんたので全部埋めて、ぐちゃぐちゃに壊してぇッ!!」 ただ主人の質量だけを乞い、自ら動き続ける完全な獣。 その無様で、この上なく官能的な完全降伏の姿に、ディアスの胸中にも抑えきれない狂暴な独占欲が一気に沸点へと達した。 「……よくできました。ご褒美をあげるよ、マイト」 ディアスはマイトの細い腰をガシリと両手で掴んで固定すると、自ら動くことしかできなくなっていたマイトの最奥へと、自身の獰猛な熱りを根元まで一気に、容赦なく叩き込んだ。 「あ、ッが……っ、ひいぃぃぃいいいあぁぁあッ――!!」 逃げ場のない圧倒的な質量が最深部を真っ直ぐに貫き、せき止められていた四日分の快楽の濁流が、マイトの全身の神経を狂暴に焼き尽くした。あまりの衝撃にマイトは白目を剥き、背中を大きく弓なりに撓らせて激しく痙攣する。お腹がはち切れるような凄絶な圧迫感と、自ら求めて手に入れた圧倒的な陶酔の中で、マイトの理性は完全に融解し、ただ主人から与えられる暴力的なまでの愛の底へと、跡形もなく崩壊していくのだった。

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