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品評会

裏社会の実力者たちが一堂に会する、退廃的で絢爛豪華な秘密の巨大サロン。 天井で妖しく煌めくクリスタルのシャンデリアの下、高級な酒を片手に談笑する男たちのなかには、マイトも見覚えのある顔ぶれがいくつもあった。 かつて辺境の宙域を荒らし回り、互いに血で血を洗う縄張り争いを繰り広げた凶悪な海賊の首領たちだ。 彼らのなかで、エブラハム・ロジャーの「無影の旋風」の名は、今なお畏怖と共に轟いている。 たった一機で敵の正規艦隊を翻弄し、跡形もなく殲滅へと導く冷徹な天才戦闘機乗りにして、恐るべき若き頭目。それが、彼らが知るマイトの不敵な姿だった。 だからこそ、ブラック・シールドの船長であるディアスの斜め後ろを、一歩下がって従順に歩くマイトの姿が現れた瞬間、会場の空気は凍りついたようにざわめき、驚愕と不信の視線が一斉に突き刺さった。 「おい、見ろ……冗談だろ、ありゃは『無影の旋風』マイトじゃないか……?」 「なぜあいつが、ディアの後ろに大人しく従っているんだ? エブラハムが数年前に壊滅したって噂は、本当だったのかよ……」 「最近、船影は見かけたが、船長変わってたな……」 かつての同業者たちが動揺し、困惑する気配を肌で感じながらも、マイトは薄い上着の襟元に退屈そうに手をかけ、へらっと不敵な笑みを浮かべるだけだった。 服の下、その肉体の最奥には、すでにディアスによって「一過性の特殊ジェル」がたっぷりと注ぎ込まれている。 一歩歩くたびに、ナカの敏感な粘膜がきゅうきゅうと蠢き、じわじわと熱く蕩け始めているのだ。大勢の目の前でディアス専用の玩具として晒され、ナカの熱を弄ばれているという極限の背徳感。 その快感に、マイトの蒼い瞳はすでに爛々とした興奮で潤み、視線を妖しく濡らしていた。 「……なるほどな。こりゃ確かに、悪趣味な品評会だわ」 ディアスに伴われて入った高級な控え室。 そこは、これからステージに上げられる最高級の玩具たちの待機場所だった。一歩足を踏み入れたマイトは、部屋の重苦しい空気にわずかに眉をひそめる。 部屋の至る所に、息を呑むほど美しい男や女たちが、すべての衣服を剥ぎ取られた完全な全裸の状態で配されていた。彼らの首には重々しい奴隷の首輪が嵌められ、床やソファに力なくへたり込んでいる。 誰もがプライドを完膚なきまでにへし折られ、無理やり屈服させられた絶望から、その顔は一様に悲哀と涙に満ちていた。部屋全体に、重苦しい拒絶と諦めの空気が澱んでいる。 「どうだい、マイト。彼らが裏世界で『極上品』と称される玩具たちだよ。皆、主人への恐怖と屈辱に震えている。美しいだろう?」 ディアスが耳元で低く愉しげに囁く。その唇が触れた繊細な肌が粟立つ。 既に陵辱された後の者もいて、周囲の悲惨な美男美女たちをマイトは冷ややかに見渡した後、ふっと緊張感のない、カラッとした笑い声を漏らした。 「へっ……まぁ、顔は綺麗だけどさ、趣味じゃねえな。俺のディアスが一番綺麗だからなあ。それに、みんなお通夜みたいに暗くて、せっかくの美人台無しじゃん。他所のボスどもは、玩具を泣かせて喜ぶのが趣味なのかよ。趣味悪ぃなぁ」 普通なら、これから自分も同じ目に遭うのだと恐怖するシチュエーションだ。しかし、羞恥心を完全に置き去りにし、ディアスにめちゃくちゃに愛される快感に溺れきっているマイトの精神は、最初から完全にバグっていた。 「でもさ、ディアス。俺はあいつらとは違うぜ。俺は無理やり泣かされてる奴隷じゃなくて、あんたが最高だから自ら降った、恋の奴隷だからな!」 マイトはへらへらと笑いながら、自ら羽織っていた上着を床へと脱ぎ捨てた。 衣服が滑り落ち、小麦色の引き締まった肉体が露わになる。その背中をディアスの広い胸へと、自らぴったりと熱く預けた。 その顔つきは、いまだに狩られる側ではなく、敵を狩る側の獰猛な獣の目をしている。それなのに、肉体はこれ以上ないほど甘く主人に服従し、支配を強請っているのだ。 「なあ、ディアス。他の奴らが見てる前で、俺に一番似合う特製の首輪、早く嵌めてくれよ。世界一お利口で最高に下品なめすおまんこが、ご主人様のために最高のステージを見せてやるからさ!」 周囲の絶望している玩具たちが、自ら進んでメスとしての自認を口にし、嬉々として支配を強請るマイトの狂態に、信じられないものを見る目で息を呑む。 「本当に、オレの期待をどこまでも超えてくれる、愛らしい玩具だな、オマエは」 マイトのどこまでもタフで前向きな言葉に、ディアスの黒い左眼に獰猛なまでの加虐心と歓喜の炎が燃え上がった。ディアスはサイドテーブルから、ブラック・シールドの紋章が刻まれた、妖しく輝く漆黒の首輪を取り出すと、マイトの褐色の首筋へとカチリと厳重にロックするのだった。

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