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残り火
ディアスの牙が、熱に浮かされ狂ったように甲高い啼き声を上げるマイトの汗ばんだ首筋へと、獣のように深々と突き立てられた。
同時に、ディアスはマイトの腰を両手で万力のように固定し、一切の逃げ場を奪った上で、その狂暴なまでの突き上げをさらに鋭く、容赦なく加速させる。
「あ、ぁあ……っ、すごい、奥、そこ……っ! ディアスさまの、もっと、あ、ああ、もっと、く、くれよ……っ!」
執務室の冷たく硬い床に両手をついたマイトは、ひっきりなしに襲い来る快楽の奔流に全身を弓なりに反らせ、ガクガクと激しく痙攣を繰り返す。昼下がりの眩しい陽光が無慈悲に降り注ぐ中、男の肌は淫らな汗にまみれ、艶かしく光を反射していた。
肉と肉が激しく打ち付けられる湿った破廉恥な打撃音と、とめどなく溢れ出る熱を帯びた水音が、静寂をぐちゃぐちゃと、汚していく。
ディアスは、薄暗い宇宙を震え上がらせた銀河の猛者が、いまや己の楔なしでは呼吸すらまともにできない「愛に溺れた雌犬」へと成り下がっているという圧倒的な現実に、背筋が凍るほどの愉悦を覚えていた。
黒曜石の瞳の奥で、どす黒く狂おしい独占欲の炎を燃え上がらせ、その喉元を指でぐいと押し込み軽く締める。
呼吸を封じられたマイトの耳元で、ディアスは酷薄な悪魔のように囁いた。
「いいぞ、マイト。本当は、その無様な姿を誰かに見られたいのだろう? 勤務をすっぽかした副官が、真昼間から主人の足元で何をされているか……今すぐこの部屋の通信を開いて、全艦に放送してやろうか」
「っひ、や、やだっ……そんなの、されたら……おれ、あたま、頭がおかしくなって……っ、い、いく……っ、イッ、ちゃうぅっ……!!」
誰かに見られるかもしれないという極限の羞恥と、ディアスに完全に支配されているという背徳の快楽が、マイトの脳髄を真っ白に焼き尽くした。
大勢のクルーが行き交う母艦の真っ只中。
その中央にある執務室で、自分はご主人様の体温と愛に貫かれ、下品にお尻を振っている。
その背徳感と多幸感が脳みそをバグらせ、マイトの蒼い瞳はトロトロと熱い涙で潤み、口元からはダラダラと涎が垂れ落ちる。
かろうじて繋ぎ止められていた理性の糸が、プツリと音を立てて完全に千切れる。
マイトは限界まで身体を反らせ、焦点の合わない瞳で白目を剥きながら、ディアスの腕の中で破滅的な絶頂の波へと真っ逆さまに突き落とされていった。
逃げ打つことを一切許さぬよう、ディアスはマイトの腰をガッチリとホールドしたまま、トドメとばかりに最深部の最も熱い場所へ自身のすべてを叩き込む。
愛犬の魂の奥底まで、「ディアスという唯一の主」の絶対的な刻印を、深く刻み込んでいった。
やがて絶頂の激しい余韻にビクビクと身を震わせた後、マイトの身体は糸の切れた操り人形のように、執務室の床へと力なく崩れ落ちた。
混濁した意識の中でただ荒い息を繰り返すマイトの頭上から、ディアスは底知れない満足感に満ちた冷笑を見下ろすように投げかける。
「……これで満足かい? だが、まだ時間は昼下がりだ。君の勤務時間は、たっぷり残っているのだからね、マイト」
ディアスが冷徹な響きを含んだ声でそう宣告して、身体を離すとポケットからプラグを出して
ぬちゅっとマイトの緩んだアナルへ挿し込む。
「ちゃんと、残りの仕事を片付けたら、部屋においで。お仕置してあげるからね」
と、優しい声で告げた。
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