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戦闘機デート

ブラック・シールドの格納庫の一角で、マイトは愛機「ハニーエンジェル号」のハッチを開け放ち、心底嬉しそうに尻尾を振るような笑顔でディアスを迎え入れていた。 「ディアス! 準備万端だぜ。今日は俺の直々の操縦で、最高の『戦闘機デート』に連れてってやるよ!」 見上げるほどに重厚な戦闘機。 ディアスは、アイパッチの奥の左眼を僅かに細め、ハニーエンジェル号のコックピットを一瞥した。本来、機動を重視するこの手の一人乗り戦闘機に、二人の大人の男が乗り込めるスペースなどあるはずがない。 だが、ハッチの向こうに見える操縦席は、マイトの天然の狂気によって見るも無残に、かつ完璧に「魔改造」されていた。 「マイト。オレの記憶が確かなら、この機体は単座式だったはずだが」 「へへ、流石だな、ディアス。気づいちゃった? そうなんだよ!俺は天才すぎるメカニックたからな、 あんたを俺の特等席に乗せるために、内装を全部引っぺがして、俺がディアスの膝の上にすっぽり収まって操縦できる【超密着ハニーエンジェルディアスさまとラブラブ仕様】に作り変えといたわ!」 「……」 「これなら、飛んでる間ずーっと、あんたの最高に美しい胸の中に俺が挟まってられるだろ? 天才すぎるよな。さあ、ご主人様、お座りくださいな!」 頭のネジが一本も残っていないマイトは、船長の呆れたような冷視を極上のご褒美として受け止め、嬉々としてシートを叩く。 ディアスは深々とため息をついたが、このシラフの頭でどこまでも突飛な愛を注いでくる狂犬を無下に突っぱねる気はなかった。 「本当に、オレの想定をいつも斜め上に飛び越えていく狂犬だ。……いいだろう。お前のその安っぽい命綱、後ろからしっかり握ってあげるよ」 ディアスが狭いコックピットに腰を下ろし、その頑強な両腿の間にマイトを迎え入れる。ハッチが閉まり、完全な二人きりの密室空間が完成した瞬間、マイトの背中にディアスの広い胸板と、衣服越しでも分かる圧倒的な体温が押し当てられた。 「んあぁっ……あは、ディアス様、ちんぽ、でかい、超近いわ……っ」 コックピットにエンジンが火を吹き、機体が凄まじい重力加速度を伴って発進した瞬間、マイトの肉体は歓喜でビクビクと震え出した。 衣服の下、下腹部の最奥には、昨夜ディアスに仕込まれた特製の玩具が未だに埋め込まれたままだ。激しい加速のGがかかるたび、ナカの核心がずぶりと抉られるように刺激され、マイトは操縦桿を握りながらトロンと蒼い瞳を蕩けさせた。 「おい、マイト。浮ついた声を出すな。デートの途中で墜落する気か?」 後ろからディアスの大きな手が伸び、マイトの引き締まった腰をガシリと掴む。それどころか、手袋を外した剥き出しの指先が、マイトの薄い衣服の上から、下腹部の玩具が埋まっている位置をなぞるように意地悪く圧迫した。 「ひぅあぁあッ!? でぃ、ディアス……っ! ダメ、そこ、操縦桿、握れなくなっ……んんぅっ!」 「クク……もともと頭がおかしいお前のことだ。ナカをどれだけおもちゃにされようと、これくらいの機体、指先一つで手玉に取れるだろう?天才戦闘機乗りだもんな。無影の旋風の実力で、オレに最高の景色を見せてごらん」 耳元で響く主人の低く冷酷な声音、そして腰をガッチリとホールドされる絶対的な支配感。マイトの脳内は、純度100%の快楽と狂信的な愛で満たされていく。 自分の命も握っているパイロットに、酷い負荷をかける豪胆さにマイトは笑いが止まらない。 あんたも相当頭おかしいだろ。 なら、信用に足る操縦しなきゃ、オトコじゃねえな。 「へっ……あはは! あたり前じゃん……っ! 俺様を誰だと思ってんだよ、セックスしながらだって、最高の景色みせてやれるわ!」 マイトは涙目でよだれを垂らしながらも、限界までスロットルを押し込んだ。 ハニーエンジェル号は、漆黒の宇宙空間へ飛び出すと同時に、重力を完全に無視した変態的な鋭角軌道を描き、星々の間を猛烈な速度で駆け抜け始めた。 背後から突き立てられるディアスの手の愛撫を受け止め、ナカを玩具でぐちゃぐちゃにかき回されながら、マイトはよがり狂う声のまま、狂ったように愛を叫び続ける。 「見て、見てよディアス、ッン、ぁッ! この星の光、全部あんたの美貌を引き立てるための飾りだからさぁッ!!」 誰も追いつけない、誰も真似できない天才的な操縦技術。 激しいGの中で、マイトはディアスの胸に完全に背中を預け、結合部のような密着感の中で機体を踊らせる。 ディアスはマイトの首筋に嵌められた漆黒の首輪を、後ろからぐいと短く引き絞った。 「素晴らしいよ、マイト。この速度、この快感のなかで、オレの名前だけを呼ぶお前は……本当にオレの最高のパイロットだ」 「あはっ、んあぁっ! 首輪きつい、きつくて気持ちいいいぃッ! ディアス様、だいしゅき、だいしゅきぃぃいいッ!! 俺たちのデート、最高だろぉッ!?」 言語も知性も快楽の彼方へと消し飛び、ただ主人の名前と圧倒的な所有感だけを背中で貪るマイト。 この銀河のどこよりも狭く、どこよりも甘い「ハニーエンジェル号」の密室の底で、二人の歪んだ愛の鎖は、誰の手も届かない速度で永遠に噛み合い続けていくのだった。

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