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展示
不意に落とされた甘い、しかしどこか狂気を孕んだ囁きに、マイトはわずかに目を丸くした。
「……は? 応接室に、俺を……飾る?」
聞き返したマイトの顎を、ディアスの冷たく美しい指先がすくい上げる。その黒い瞳には、愛しい所有物を自慢げに誇示したいという、歪みきった独占欲と熱い興奮が渦巻いていた。
「そうだよ。前にピアスした時みたいにね。今日やってくる来客たちに、君が誰のものなのか、この目でしっかりと見せつけてあげたいんだよ」
それは、海賊の若き首領としての尊厳を完全に剥ぎ取り、ただ美しく危険な「生きた装飾品」としてディアスの傍らに縛り付けるという、あまりにも屈辱的で、しかしマイトにとってはこれ以上ないほど背徳的な提案だった。
マイトは息を呑み、そしてゾクリと背筋を這い上がった甘い快感に身を震わせた。
「……ハッ、まあた、趣味の悪いこと考えたついたのかよ。お前らしいぜ」
マイトは不敵な笑みを浮かべ、自らディアスの胸元にさらに体を預けるようにすり寄った。
誇りやプライドなど、この男の前ではとうの昔に溶けて消えている。
「いいぜ。お前の自慢のイカれた犬として、その綺麗な執務室の真ん中で綺麗に飾られてやるよ。……思う存分、来客の目を釘付けにしてやれよ、ご主人様」
マイトのその従順で、しかし底知れない狂気を孕んだ返答に、ディアスは満足げに目を細めると、愛犬の唇へと激しく、欲望のままに口づけを落とした。
応接室に足を踏み入れると、ディアスが指し示したのは、窓際に置かれた、重厚な大理石で作られたアンティークの花瓶台だった。
「じゃあ、マイト。裸になってそこに座って」
命令というよりも甘い誘うような響きに促され、マイトは一切の躊躇なく衣服を脱いでその台の上に腰を下ろした。衣 鍛え上げられた褐色の肌が冷たい大理石の質感を直接受けてわずかに粟立つ。
「なんか、ポーズすればいいか?」
「固定はするから、何もしないでいいよ」
ディアスは手際よく、マイトの両足首と両手首をそれぞれ一つにまとめ、逃れられないように頑丈な枷でしっかりと拘束した。
自由を奪われた四肢を折り畳むようにして座らされたことで、マイトの下半身――無防備に開かれた股間と、恥部が完全に宙へと晒される。
「ふ、相変わらずいい眺めだ……」
ディアスは満足げに細い目を細めると、用意していた銀色の器具を手にした。
乳首に輝くピアス、ペニスの根元を彩るピアス、そして完全に弛緩しきったアナルの縁に穿たれたピアス。それらすべての金属の輪を、細い特製の鎖が次々と繋ぎ合わせていく。
わずかに身じろぎするだけで全身の急所が鎖で引っ張り合われ、マイトは甘い疼きと痺れに全身を激しく震わせた。
「っ……は、ぁ……っ!」
さらに、ディアスは満足そうに微笑むと、マイトの顎を冷たく美しい指先で力強く掴み上げた。
「ああ、そうだ……。ここにも通したら、もっと可愛く見えるね、マイト」
「ん、まっ……!?」
反論する間もなく、ディアスの手によってマイトの口が無慈悲にこじ開けられる。舌の上に冷たい金属の感触が這う。
全ての急所が一本の鎖で一網打尽に連結された。
鎖の重みが下へ、そして前へと引っ張り、マイトは口を閉じることすら許されない。だらしなく開ききった口元からは、せき止められない唾液が糸を引いて零れ落ち、恥辱と快感に染まった蒼い瞳が潤みで濡れていく。
「これで完璧だ。……一歩も動けず、誰が来ようともそのみだらな姿と声を晒し続ける、オレの最高の『装飾品』だよ」
ディアスは鎖を軽く引き、マイトがわずかにでも動けば全身の急所が強烈に刺激される。
言葉すら発せず、ただ嬌声を零すことしかできない生きた肉人形と化したマイトは、その歪みきった愛の美しさに酔いしれるように、狂おしく熱を帯びた息を吐き出し続けるのだった。
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