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第8話 来客なんて聞いてない! 03*

「い、いや、そこまでしてもらうほどじゃっ……」  制止を振り切って部屋に戻ろうとしたその時、腹の中のおもちゃが一際大きく振動した。 「お”っ……♡♡ んんっ、何でもないっ……!」 「腹が痛いのか? 別に怖いことは何もしないから、どうか診察を受けてくれ」  すっかり心配そうな顔になったシイナをむげにすることができず、ユオシェンは動きを止めてしまう。そんな二人を見て、『先生』は食えない表情で笑った。 「ほっほっほ。ユオシェンさんは、病院が怖いんでしたね」 「ち、違うし! あれは誤解! 怖くなんてない!」  先日、病院に連れて行かれた時、売り飛ばされてしまうんじゃないかと怯えたことがあった。その時のことを蒸し返され、ユオシェンは全身を使って憤慨を表す。  そんな彼の肩に、ぽんとシイナは手を置いた。 「だったら、大人しく診察を受けてくれるな?」 「うっ、はーい……」  まずい、まずい。今は腹の中のバイブは大人しくしてくれているけど、次いつ動き出すのかも分からないのに。  焦りで顔を引きつらせながら、ユオシェンは『先生』の前に腰掛ける。『先生』は人を安心させる穏やかな笑みを浮かべて、ユオシェンに語りかけた。 「さて、どこの調子が悪いんですか?」 「え? えーと、腹が痛かったり?」 「なるほど。では、お腹の音を聞いてみましょうか」 「え」  ヤバい……! 聴診器を当てられてる最中にバイブが震えたら、さすがにその音に気付かれちゃう……!  目前まで迫っているピンチを回避する方法も思い浮かばず、ユオシェンは冷や汗を流しながら服をめくって腹を見せる。その拍子に乳首が服にこすれて喘ぎ声が出た。 「ンッ……♡ い、いや、何でもないです……」  羞恥で顔を赤らめるユオシェンの腹に、『先生』は聴診器を当てる。ひんやりとした感覚が脳に伝わるたびに、それを快楽として拾おうとする思考をねじ伏せなければならなかった。 「うーん、あまり異常はなさそうですが」 「そ、そう? じゃあただの気のせいだったのかも! もう俺元気だか、らッ……!?♡♡」  突然、腹の中の玩具がこれまでにないほどの出力で暴れ出し、ユオシェンは腹を押さえて悶絶してしまう。 「ユオシェン、どうした? やっぱり腹が痛いのか?」  バカ! シイナの鈍感! 俺が気持ちよくなってるとこなんていつも見てるんだから、さっさと気付いてフォローしてくれてもいいじゃん!  八つ当たりでしかない怒りを内心に押しとどめ、ユオシェンは息も絶え絶えになりながら快楽に耐え続ける。『先生』はそんなユオシェンをふむ、と眺めながら、彼に問いかけた。 「一応聞いておきますが、ユオシェンさん」 「な、なに!?」 「取れなくなった、というわけではないんですね?」 「ッ……!?」

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