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真夜中の弊害 1

「っ…あん」 「こら…ダメだって声出しちゃ…」 「だ…ってぇ……」 布団の中に潜り込んでも、枕の下に頭を潜り込ませても、 聞きたくもない上擦った声とベッドの軋む音が聞こえてきて 出来るだけ壁の方に寄って目を閉じて寝る努力をしているが、喘ぎ声を子守唄に寝れる程の素晴らしい感性の持ち主ではなかったらしく一向に入眠できる気配がなかった。 「ッチ…」 ローラは舌打ちしながらもベッドから起き上がって、部屋の中へと目を向けた。 真っ暗な部屋の中、今自分が寝ているベッド以外に2つベッドがあり 一番向こう側のベッドでは盛り上がった布団が動いている。 それに心底気持ち悪いと感じながらも、ローラは息を殺して部屋から脱出するのだった。 「くそがよ…煩くて寝られやしない…こんなの性被害だろ…」 寮の廊下を歩きながら、吐き捨てるようにローラは呟いた。 イラつきすぎて無駄にそこら辺の壁を蹴っ飛ばしたくなる。 守護の魔法でも持っていたら完全防音の障壁でも張っていられたのにと思いはするものの、出来ない事を嘆いても仕方がないのだ。 行く宛も特になく、仕方なく廊下の窓の下に置いてあった1人掛けのソファに腰を下ろして どうにかここで寝られやしないかと膝掛けの部分に足を引っ掛けてみたりするのだった。 「はぁ……」 こんなのも今に始まった事ではないとはいえ、貴重な睡眠を妨害されては病まざるを得ない。 ローラは廊下の天井を見上げながら、深くため息を溢した。

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