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真夜中の弊害 6
「預言者も占い師もそんな人間の意識に頼り切って、関連性のある未来を抽出しているに過ぎない。
どんな絵に辿り着くのかは確率に過ぎず、全く事なる絵に辿り着く可能性も0ではない。
確率の高い事を提示すれば人の意識は固定されてそっちに流れやすくもなるだろうな」
「マインド、コントロールみたいな?」
「そういう技法の占い師も居るだろう。
占いはこちらが当てているのではなく占われている本人が当たりにいっている、という考え方もある。
だから俺は人の未来の確率が分かっても、占いの結果としては話したりしない。忠告する事や方針を指し示す事はあってもな。
だから結局未来視なんてのは無意味なんだ…」
「…なんで?人間が思った通りに動くんだったら面白いんじゃない?」
「…未来を予言するという事を通したとしても、他人の無意識化にアクセスするってのはリスクがあるんだ。
その間自分が疎かになる。
お前だって心当たりがあるんじゃないか?」
リウムは、ふ、と目を細めて微笑んだ。
それは綺麗な顔面に似合いの愛らしい表情だったがなんだか底知れぬものを感じてしまう。
「僕は…僕が誰かの心を動かせるとか…そんな事思ってないよ…
みんな僕のことを見ているようで、本当は別のものを見ている…
だから…、寧ろ逆だよ…
僕を、目に見えない誰かが操って…ただ都合よく使っているような気がしてならない…」
彼はそう言いながら自分の掌を見下ろしている。
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