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真夜中の弊害 8
「はぁ……自分には何も決められないという意思を持てばそういう“今”になっていくぞ。
それが気に入るんなら好きにしろ。だが嫌なら変えるしかない」
「変える…ってどうすれば…?」
「“体質”については物理的な対策をしろ。意思と行動はセットだ。
いくら痩せると意思を持っていたとしても、家で寝ているだけでは変化は遅いからな。
魔道具屋に言って守護の鏡でも買え。余計なエネルギーを多少は跳ね返してくれるだろ」
「魔道具屋…」
「2年生に学園で魔道具を売ってる奴がいる。勿論学園内での商売は禁止だから秘密裏にだけどな…
俺の紹介だと言えば良い」
リウムは無言のままローラの顔をじっと見つめてくる。
「……変だな…こんなこと誰にも話したことないのに…
自分の意思は自分で決めるなんて言われても…ムカついてただけなのにさ……」
リウムは泣きそうな顔をしたまま、首を横に振ってローラに顔を近付けてくる。
「僕は…自分の意思が何か分からない…これは本当に自分が望んでいる事なのか…
それとも誰かにそう思わされている事なのか…
自分がこうしたいと思えたことが…正義だと思っていることが…
結局、人を…傷付けてしまう気がしてる…それがすごく怖いんだ…」
「……エネルギーは常に影響し合っている。
人間もそうだ、他人に感化され振り回され、好みも概念も意志もすぐにひっくり返る流されやすい生き物だ。
未来が無限にあるのと同じように正解なんてものは無数に存在し、概念が変わればすぐに不正解になる。
だから“決める”事しかできない」
ローラは立ち上がって、リウムをじろりと睨んだ。
「これが正解だ、と決めていくんだ。それが“自分の意思”だ」
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