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ルートの裏側 4
エルメーザは自分の愚かな後悔を繰り返すまいと、リウムに必死に向き合おうとしていた。
「……お前は…レンシアになる必要はないし…私になる必要もない
本当は私よりも、お前の方がなんでも知っているように思う」
素直になんでも開け広げているようなリウムが、エルメーザには少し羨ましくて眩しくもあった。
するとリウムは急にエルメーザの胸に飛び込んできた。
そんな事をされたのは初めてで、エルメーザは驚いたまま固まってしまう。
「ねえ…エルメーザ…、僕…苦しくてどうしようもない…
怖くて仕方ない…本当はみんなと仲良くしたい…お、怒りたくないんだ…っ…」
「り…リウム…」
「本当は…レンシア様に嫌われたくない…、傷付けたくないんだ…でも……失う方が、もっと…」
リウムはエルメーザの胸に顔を押し付けて泣いているようだった。
レンシアと何かあったのだろうか、と予想しながらもエルメーザはどうすべきかがわからず
とりあえずそわそわと彼の背中に触れて撫でるようにしてあげた。
「エルメーザ…僕が悪い子だって思う……?
卑しくて下品で…穢れた魂だって、思う?」
泣き濡れた顔を向けてくるリウムに、エルメーザはなんとも言えない気分になって
ただ静かに首を横に振った。
何故だか自分まで泣きそうだった。
そんな酷い言葉を、考えたこともなかったから。
一体誰がそんな言葉を彼に投げかけたのだろう。
「……思わない…、お前は…美しい、と思う…」
「本当…?」
「……嘘をつく必要はない…」
エルメーザが頷くと、リウムは涙を溢しながらも顎を上げるようにして顔を近付けてくる。
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