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天使を取り巻く混沌 3
「何も見ていない…?あの場にいたんだよね?」
リウムが襲われた時、ローラもエルメーザと共に森に駆け付けていた。
エルメーザが血相を変えて、リウムがいない、と言い出すので
そんなに気にするような事かと思いながらも一緒に探してやったのだ。
現場は丁度大鷲が二匹立ち去る所で、レンシアは大鷲と何か喋っているようだった。
そしてその足元には縛られたリウムが転がっていて、誰がどう見てもレンシアが大鷲と共謀した様に見えただろうし
実際エルメーザを含め、現場を目撃した生徒達はそうだと思ったようだった。
「……確かに少々不自然ではあったな。
ミステリーのセオリー通りに考えれば犯人っぽいやつは犯人ではないだろ?
それに婚約者殿の頭の良さだったらもっと上手くやるだろうと個人的には思うがな」
「そうだよね…」
「お前のいう“入れ替えトリック”はよく分からんが…」
「…僕…今までも変な所で時々先輩のこと見かけてるんだよね…
でも、たまに…なんか雰囲気が違うなって思う時があって…」
「婚約者殿のフリをした何かがいるってことか?」
「…でも見た目は一緒なんだよ…?声とかも…」
「……学園で婚約者殿と同じ金髪の生徒なんて限られている…声まで似せるのは難しいかもしれんなぁ」
「だからさ!人間の姿を真似する幻獣生物とかっていたりするのかなって」
リウムは金色の瞳をくるりと輝かせてローラを見つめてくる。
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