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何かが起こる日 1
定期テストも終わり長期休みが近付いてくると、学園は浮かれポンチで溢れ始め
生徒達は低俗な噂よりもこの夏をいかにエンジョイするかということに注力し始めている。
結局自分の人生が一番大事で、他人の事情なんて娯楽みたいなものなのだ。
そう思うと心底辟易してしまうのと同時に、楽しげな雰囲気の隙間に漂う妙に薄気味の悪い空気を感じ取ってしまい
ローラは休みが近付く度に憂鬱に拍車がかかっていた。
嫌な予感がすると言ってしまえば簡単だけど
世の中の事象は人間が理解するには少々複雑な事ばかりを孕んでいるから。
終業式も終わり、学園で開催されるパーティをもって明日からは長期休みに入る。
ルームメイトは2人とも浮かれだってめかし込み、手を繋いで出ていってしまったが
ローラは朝から妙な寒気がして、部屋を真っ暗にして引きこもっていた。
しかし下の階の住民であるイオンが訪れ、仕方なく彼と一緒に会場に赴く次第だった。
会場は煌びやかに着飾った生徒達と、様々なゲストで賑やかだった。
魔法使いの為の学校といえど、所詮貴族の集まりであり
様々な利権や政治的な思惑も絡んでいるのだろう。
今年から次期皇帝も入学しているため尚更そのようで、
十家を始めとした上位貴族だけでなく国営や様々な組織の大人達も顔を見せているようだった。
ローラは貴族だの政治だのにはまるで興味が無かったし、そういった思惑の世界で活発に生きている人間の放つ“気”があまり好きでは無かったから
なるべく干渉されないような場所を探して会場内を彷徨っていた。
その所為でイオン達とも逸れてしまったわけだが、ローラはなんだかどんどん頭痛がしてきて
結局会場となっているホールから出て、中庭にやって来ていた。
中庭にも人はいたが会場のごみごみした雰囲気よりはマシで、
ローラはベンチに腰掛けると頭を抱えた。
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