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憂い多き理事長 4

会場は既に収まりつつあったが、その荒れ果て具合は相当なことが起きたに違いないと分かるほどだった。 ようやく姿を見せたウィリンスに教師達は半泣きで駆け寄ってきて、どこに行ってたんですか、と怒られる始末だ。 とにかくウィリンスは後始末と来賓達への平謝りに駆け回り、 ようやくことが落ち着いた頃には既に深夜になっていた。 聞いた所によれば、次期皇帝エルメーザが婚約者のヴァガ・レンシアとの婚約を破棄したということ そしてその際レンシアが“大天使の生まれ変わり”だと嘯いていたという事が言及され、 怒り狂った魔法使い達が暴れ出したという事らしい。 翌日になりウィリンスは寝不足もいいところな中、 皇帝の弟であるスカイ・ローザレックの訪問の対応をさせられていた。 婚約破棄事件を起こした張本人でもあるローザレックは、鋭い目付きと凄まじい威厳を放っており ウィリンスは苦笑しながらも縮こまっている他なかった。 事件は皇帝家の内輪揉めにも近いので、 わざわざ学園でやらんでほしいとウィリンスは呆れ果てていたが 実際に皇帝家の人間を前にすると、なかなか思うままに言葉を紡げそうもない。

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