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皇帝家にて 1
学園に入学してから、皇帝家の屋敷に戻って来たのは半年振りだった。
生まれ育ったその屋敷に対しては特になんの感情も抱いていなかったがぼんやりと頭の片隅で、帰って来てしまった、みたいな事を思うエルメーザだった。
半年前と唯一違うところと言えば、共に戻って来たのがレンシアではなくリウムになっている、という事だろうか。
リウムは物珍しそうに口を開けて金色の瞳を輝かせながら、屋敷の天井や廊下に飾られている絵画などを見上げている。
レンシアはいつもエルメーザの2、3歩後ろを黙ってついて来ていたが、リウムは事あるごとにエルメーザの服を引っ張って
あれは何?とか、これ綺麗だね!とどうでもいい感想を述べてくる。
リウムは出逢ってからずっとそんな調子なので、余計な事を言うな、と咎める気も失せていた。
それに楽しそうにしている横顔には、邪魔をしてはいけない気もしてしまうから。
エルメーザとリウムは、皇帝家の家族が面会をする部屋へとやって来た。
家族といっても普段は各々の部屋で過ごすし、お互いの部屋を行き来することはほとんどない。
大切な用事などがある時にこの面会の為の広間で会ったり、時々お茶や食事をしたりといった形だった。
広間には使用人数名と幼い子どもが2人いて、エルメーザ達を待っていたようだった。
「お兄様…!」
「…おかえりなさい…」
子ども2人は駆け寄ってくると嬉しそうに顔を綻ばせている。
子ども達はエルメーザの弟だった。
久しぶりに会った弟達は、少しばかり背丈も伸びているようで
成長を感じながらもエルメーザは2人の頭を撫でた。
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