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皇帝家にて 3
暫く弟達と他愛のない話をして、弟達はそれぞれの部屋へと戻って行った。
入れ替わりでやって来たのはジョルシヒン伯爵だった。
孤児院出身であるリウムを養子にとり、後見人としてバックアップしている人物だ。
ジョルシヒン伯爵は年老いており、夫人とは死別。
そろそろ息子に家督を譲ろうかというような男だった。
「皇帝家への呼び出しとは驚いたよ…まさかこんな事になっていたとは…」
ジョルシヒン伯爵は恐縮したように縮こまっていたが、杖をついており今にも倒れそうに震えているので
リウムは彼を椅子に座らせている。
「驚かせてしまってごめんなさい…ジョルシヒン伯爵様…」
「何を言うか…名誉な事だ、リウム
君が…“大天使の生まれ変わり”かもしれないとは思いもしなかったが
しっかりとエルメーザ殿下を支えるよう努めなさい」
「はい…」
穏やかな口調で話す伯爵に、リウムは大人しく彼の言葉に耳を傾け
どこか浮かない顔をしながらも頷いている。
孤児院を長く支援していたというジョルシヒン伯爵は、
魔法の発見が遅れ、支援者が見つからなかったリウムに唯一手を差し伸べた存在だったようだ。
「リウム様、少し宜しいでしょうか」
「あ…はい……
ごめんなさい、ちょっと行ってきますね」
リウムは使用人に呼び出されてしまい、広間を出て行ってしまった。
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