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想っているだけで… 4

「…分からない…、が…国にとってより良い選択をしなくてはと思っている」 国にとって、皇帝家にとって、必要なものはなんだろう。 エルメーザは常に自分にそう問いかけ全ての行動を決めてきたようなものだった。 それが正しいとも思ってきたし、そうすべきだとも。 だけど、あのパーティの日のレンシアの酷く傷ついた顔が呼び起こされると 胸の中に妙なモヤモヤとしたものが湧き起こってきてしまうのだ。 そして、リウムの顔を見ていても同じように。 「エルメーザは真面目だなぁー 王様になるんだから少しくらい自分本意で選んだっていいのにぃ」 「…私利私欲に走れば…滅亡を招く 優先すべきは私個人ではない」 「確かに重大な決定はそうかもしんないけどさぁ… どっちでもいい事なんだったら 自分が好きとか必要と思えるものを選んでもいいと思うけどなー…」 「…必要?」 いつの間にかすぐ側にやってきていたリウムは、至近距離でじっとエルメーザを見つめている。 彼は最初に会った時からそうだった。 次期皇帝という立場上、エルメーザは大体の人間から目を逸らされることが多かった。 低頭したまま一生頭を上げてくれなかったりもしてその人間の顔を拝むことなく終わることだってしょっちゅうだ。 だけどリウムはずけずけと近付いてきて、無礼なくらいじっと見つめてくる。 エルメーザはそれが最初とても苦手だったけど、今は不思議とその金色の瞳を見つめ返してしまうのだった。 「僕は、結構エルメーザのこと気に入ってるよ? 誰か1人だけ選びなさいって言われたら、君がいいかなって思っちゃうくらいにはね」 まるでぬいぐるみを選ぶ時のような言い方に聞こえてしまい、 エルメーザはため息を溢しながら彼から視線を外した。

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