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悪いこと 2

「あ、そうそう!そういえばさぁここの契約のところにやばいの見つけたんだけどぉ」 「…やばいの?」 リウムはエルメーザの上に乗っかったまま、先程投げ出していた分厚い資料の一つを持ち上げてページを捲り始める。 「これ!婚約の契約の一つに…… 月に最低一度は精の儀式を執り行うこと、って書いてあってぇ… その詳しい内容が…えーとめちゃくちゃ難しい言葉で書いてあるけどぉ…要約すると、契約者は主となる契約者から肉体的な交わりの後にエネルギー拝受をする事… それにより契約更新となり破った場合は契約責任により禁錮刑或いは…まあこれはいいや つまり重要なところはこれ!肉体的な交わりってところ!」 リウムは文章をぐだぐだと読み上げ、最終的にエルメーザの顔の前にページを突きつけてくる。 “肉体的な交わり”の部分が指差されている。 「これってさぁ!月に一回は中出しセックスしろって言ってるよね!?」 「まあ……そう…なのだろうな…?」 「そうなのだろうな!?嘘でしょ!?キモない!?誰が決めたのこんなの!!」 どうせ変態ジジイでしょ!?とリウムは目をまん丸にして抗議してくる。 皇帝家に代々伝わる婚約の契約をキモいなどと誰であっても口にすらできないのにリウムは平気で口走っており その恐れ知らずにはエルメーザは呆れを通り越して別の存在にすら見えてしまうのだった。 「ねえ…!じゃあ待ってよ、ってことは先輩ともこの契約してたってこと…?」 リウムは何故かハッとしたように顔を上げると、書類を投げ出してエルメーザの襟首を掴んでくる。 「……皇帝家の婚約の契約は…大体全て同じだ」 「えぇぇ〜!?嘘でしょ…!きっついってぇ!」 リウムは何故か両手で頭を抱えており、想像したくない!と叫んでいる。

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