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悪いこと 3
いい加減上から降りて欲しいと思いながらもエルメーザはどうにか上半身を起こそうとベッドの上でもがいた。
「仕方がないだろう!そういう決まりなのだ…!
私だって最初は驚いたが…ただの儀式であってだな…」
「儀式であってもやってることは一緒じゃんかぁーもぉー」
がっくりと肩を落としながら、リウムはようやくエルメーザの上から退くようにベッドの上に倒れ込んでしまった。
色々と忙しい奴だと思いながらもエルメーザは起き上がる。
「……まぁ別にいいけどさ…どうせ今更だしぃ……」
リウムは何故か落ち込んでいるように枕に顔を突っ伏している。
確かに性的交渉など誰彼構わずホイホイできるものではない事くらいエルメーザも理解していたが、
契約の更新の為に仕方なく行なっていた事だし、なるべくそこに感情を入れないようにしていたのだ。
レンシアも、いつも嫌そうだった。
その事を思い出すとどこか胸が苦しくなるような気がして、
エルメーザはリウムから目を逸らした。
「…普通、は。契約で強いるような事ではない…、そうだな?」
「そーだよ!当たり前じゃん!」
「当たり前…か」
こういう部分でも、当たり前、が理解できていないと思い知ってエルメーザはまた俯いてしまうのだった。
すると背中に何かがぶつかって、どうやらリウムに足蹴にされているらしい。
「…こら…蹴るな…」
「…いーよ!もう…!
どっちにしろ結婚するんだから…ある程度覚悟はしてたしぃ!
童貞じゃないなら逆に罪悪感減っていいかもね!」
何故か怒っているようなリウムに、そんなになのかと思いながらもエルメーザは彼を振り返った。
「その代わり!ちゃんと愛してる…一緒にイこう…(ハァト)って感じでお願いしますね?
僕結婚してまで強姦みたいなのヤだからね!」
「どういうことだ?」
「……は?分かるでしょ?」
「???」
エルメーザは困惑してしまい、リウムは怒っているような表情のままで2人はしばらく見つめあってしまった。
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