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悪いこと 5

正直何が悪いのかも分かっていなかったのだが、リウムはいつものようなふわふわした喋り方ではあるものの いつも以上に頭に来ているようだったから。 「わ…分かった、努力するから… お前が言うようにするにはどうすれば…?」 エルメーザが聞くとリウムは、ふむ、と目を細めて睨んでくる。 どうやら本気で怒っていそうである。 「努力? …もぉ…どうやら君にはお仕置きが必要みたいだねぇ……」 「は…?」 「ふふ。分かった分かった。 全くしょうがないなぁーエルメーザは?」 リウムは急にニコニコし始めると、片手でエルメーザの耳を撫で始める。 そのどこかくすぐったいような手付きと、キラ、と輝く瞳に思わず息を呑んでしまう。 「り……リウム…?」 「大丈夫、ちゃぁんとしっかり教えてあげるよ」 リウムはそう言いながら、服の上からつう、と指先でエルメーザの身体を撫で始める。 エルメーザは戸惑っていたが、唇を塞がれてしまい尋ねることも出来なくなってしまう。 「…っ…」 唇に、リウムの唇が触れている。 彼と出会うまでキスなんてしたことがなかった。 唇同士をくっつけることに何の意味があるのだろうとすら思っているのに。 いつもとは違って、リウムの唇が動いていて、下唇を食むようにされると思わず身体が強張ってしまう。 「力抜いて…鼻で息吸うの」 唇がくっついたままリウムが少し低い声を出している。 エルメーザは言われた通りにしようと努力したが 彼に両手で頭を撫でられ始め唇を舐められると、びく、と勝手に身体が動いてしまう。 「歯食いしばっちゃダメ…ほら、口…開けて?」 指先で耳をくすぐられながら呟かれて、いつものキスと全然違う感覚に戸惑ってしまう。 導くようなリウムの声に、エルメーザは怖々と口を小さく開いた。

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