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悪いこと 6
「いい子だね」
リウムはそう言うと、エルメーザの唇を舌先で撫で、口の隙間をなぞるようにしている。
そして小さく開いた口の間から彼の舌先が侵入してきて、歯列を撫でられると思わず逃げたくなってしまう。
そんな事をされたことなんてないし、口腔に他人の舌が侵入してくるなんて想定外すぎて。
だけどリウムに頭を抑え付けられて逃げられなくされており、エルメーザは彼の身体に触れた。
「…っ、ぁ…」
彼の名前を呼んでやめさせたかったが、口腔の中に侵入してきた舌が好き勝手に動き回っていて
歯の裏側を舐められたり、上顎をくすぐられたりしている。
何でそんな事をするのかと聞きたかったけど、リウムはエルメーザの膝の上に乗って体重をかけていて
小柄な彼にあっという間に動けなくさせられてしまっているのだ。
「…、…はぁ…」
くっついた唇の隙間からリウムの甘い吐息が溢れていて、それが耳に届くとまたもやびくりと身体が揺れてしまう。
怯んでいる間に、好き放題動き回っていた彼の舌が所在もわからないまま縮こまっていたエルメーザの舌に触れてきて
そのぬるりとした何とも言えない感触を感じると思わず倒れそうになってしまうのだった。
「ん…」
舌が触れ合う度に、リウムの呼吸は熱っぽく跳ねていて、それは自分自身もそうで。
何故か心臓が跳ねて、ちゃんと息を吸っているはずなのに浅く短くなっていくのだ。
エルメーザはそれに翻弄されてしまい、気が付けばされるがままに彼の舌に口腔を蹂躙されていた。
口の中の全部を舐め回されて、別の生き物のように動き回る舌先に舌を弄ばれて、唾液が溢れてきてしまってもそれを拭うことすらできなくて。
「っ…は…、ァ」
頭がぼうっとなって、エルメーザは無意識にリウムの服を掴んでいた。
自分が自分では無くなっていく感覚が恐ろしくて、何かに捕まっていないと物理的にも体勢を保てないのだ。
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