68 / 69

触ってもいいですか? 5

これまでは本当に契約で仕方なく、と確かに思っていたのだ。 ちょっと息が上がって身体が暑苦しくなっていたが、こんな風に まるでどろどろに溶かされていくみたいに、熱くてどうしようもなくなることなんて無かったから。 「あはは…腰動いちゃってさぁ…」 緩く撫で付けられるともっと刺激が欲しくて勝手に動いてしまっていた。 その事を指摘されると、悪い事を咎められた時のようにびくりと身体が反応してしまう。 だけど止められなくて、エルメーザはリウムに強く抱き締められるようにして抑えつけられたまま熱に浮かされて獣のような呼吸を繰り返してしまう。 「…っ…リウム…」 「…先輩の前では格好付けて涼しい顔してたのかなぁ…? でも僕は許さないよ?僕が欲しいんだったらもっとぐちゃぐちゃになって求めてくれないとあげないんだから……」 「……っ…」 リウムは耳元でボソボソと呟いている。 いつもより少し低くて、掠れていて、怖いと思えるくらい脳に直接届くような声だった。 エルメーザがその声に洗脳されかけていると、ようやく彼は身体を離してくれた。 「いーい?自分だけ気持ちよくなるなんてだめだよ? まず僕のこと快くするの」 リウムはそう言いながらエルメーザの手を自分の下半身へと誘導してくる。 エルメーザは彼の服を引き続き脱がせる。 ベルトを外したりするのはシャツよりも結構難しくて それ以上に身体が熱くてどうしようもなくて指先が痺れているみたいになっている所為かまたもやもたもたしてしまうのだった。 「…うん、初めてにしてはよく出来ました」 どうにか彼の衣服と下着を脱がせるとリウムはエルメーザの頬を優しく撫でてくれた。

ともだちにシェアしよう!