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ひねくれさん 4
「まあ…今国中で話題だからねぇ……」
再婚約の件はローザレックから聞いていたのでメディアに取り上げられるより先に存じてはいたが
案の定殿下の動向は国中の関心を集めているらしい。
「一応気を付けてはいるけど…新聞社の人と会っても余計な事言っちゃダメだよ?」
「…マスゴミに友達を売るほど落ちぶれちゃいないさ
それよりも、俺の言った忠告を覚えているか?」
「忠告?」
「妙なものに入り込まれかけていると言っただろ、ちゃんと考えているのか?」
ウィリンスはそういえばそんなことを言われていたような、と頭の片隅で思い返すが
それよりも早急に取り組まなければならない事の方が多すぎてすぐに考えを打ち消してしまう。
「幽霊とかでビビるような歳じゃないよ。占いもアテにしてないです」
「……」
ローラはソファの上で腕と足を組んだまま目を閉じて黙っている。
魔法を授からなかった人間だから揶揄われているのだろうか、とウィリンスはため息を溢した。
しかし、サンイヴン・ローラという生徒を予想の教師が大絶賛している事をウィリンスは最近知ったので
ローラが何をさせたいのか少しばかり気にはなってしまう。
予想の魔法、というのは魔法の中でもかなり得体の知れない魔法で
例え能力が一位だったとしても数値を上げようとしない生徒も多いような魔法だった。
それは就職に絶望的だという事を除外しても、
魔法の才能だけでは成り立たない能力でもあるから、なのだという。
「…じゃあもし…仮にそうだとしても、どう考えればいいのさ?」
稀代の天才だと教師が絶賛していたローラには一体何が見えているのだろうか。
ウィリンスはスピリチュアルやオカルトはあまり信じていなかったが、一年生で既に天才預言者としての道が確立されていそうなローラが何かを感知しているのだとしたら
それは一体どんなことだろうと、単純な興味であった。
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