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ひねくれさん 5

「……占いは…あくまで可能性と選択肢を提示しているに過ぎない。 この世界は、人間が見えていないことだらけだからな… だが見えたとしてもしょうがないとも言える。 ある程度何が起こるか“予想”はできても、完璧には変えられない…人為的な思惑があれば尚更だ」 ローラの言葉にウィリンスは眉根を寄せた。 「…どうしようもない不確定な未来の為に 預言でも乞うて身の振り方を考えろって話? まさか僕にふっかけてるわけじゃないよね?」 「はぁ……俺が言ってるのは占いではなく“忠告”だ。 少しは自分で考えるってことをしろと言っているんだ…」 「気にならせて詳しくは教えてくれないんだ? いい商売してるねぇ…」 「あのなぁ…まともな会話をしようという気にはならないのか?」 「占いや預言が悪いとは言わないけど…魔法を持っていない人が何も分かってないからって 不安を煽って思い通りに動かすような行為はいただけないよ」 「はぁ?」 本物の預言者は相当な金額を取るらしいが、予想の魔法を中途半端に持っている者やそもそもそんなものすら持っていない人間が預言者を名乗って詐欺を働くことはよく聞く話だ。 故にそもそも最初からそんな確証のないものに頼らなくても、とウィリンスは考えていた。 「……どうしたらそんな捻くれた考え方ができるようになるんだ…」 ローラは額に片手を当てながら呆れているようだった。 自分が捻くれていることくらい分かっていたのでウィリンスは、悪かったですねぇー、と口を尖らせるのだった。 「分かりやすく言うぞ。 過去、この学園で起きていた精霊騒ぎは精々一度か二度程度だ。 だが今年は五件も続けて起きているし、その他の幻獣絡みの事件も起こっていた。 休みが明けて生徒が戻って来て、まだ続くようであれば偶然よりも異常を疑った方が早い」 「テスト期間も終わったし…早々起こらないのでは?」 「いいか?そもそも幽霊がオカルトだと思っているのは古代人くらいのものだ 幽霊だろうが精霊だろうが次元の違いでしかない。 本来は交わらないはずなのになぜか交わる時がある、それが偶発的だと言えないくらいの頻度で続くとしたら大概は人為的なものだ。 そしてそういった類を寄せる意識は大概“悪意”だ」

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