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夏休み明け 2

学園内にある温室は、様々な植物が育ち小動物も放し飼いにされている。 ローラは滅多に訪れない場所だったが、最近レンシアは暇さえあればそこに入り浸っているらしく 彼の顔を拝みたくなったら訪れる場所と化していた。 ローラは設置してあるベンチに腰掛けて、 犬のような動物の体毛にブラシを通しているレンシアの背中を眺めていた。 その背中は、怒っています!と言っているようだった。 「…お前だけはザマァミロと言ってもいいと思うがな」 「何を言っているのですか! いくら気にいらないからって、口にしていいことと悪いことがあるのではないですか!?」 「レンしぃが怒るようなことか?」 「誰に対してもです!ああ言った言葉を聞くのも嫌なのです!」 午後の最後のクラス全体の授業の後で、レンシアは同じクラスメイト数人と若干言い争いのようになり ローラが間に入って諫める、的なイベントがあったのである。 クラスメイト達はリウムについて確かに度を越えた悪口を言っていたが、 スルーできずにズカズカ入っていって訂正を求めるレンシアという男にも若干、やれやれ、と思っているローラであった。 「…皇帝家に入るというのは…ただ契約で繋がれればいいというものではありません… 魔法も知識や教養も一流で当然で…それだけではなく礼儀礼節や人格や立ち居振る舞いも身につけなければなりませんし 200項目くらいのルールがあってマナーがあって…お相手によって変えなければならないのですよ」 「…貴族の悪いところの集合体って感じだな」 「そうですよ!侯爵に対しての礼はこう!伯爵に対してはこうです!」 レンシアは立ち上がると実演して見せてくれたが、全然違いが分からずにローラは苦笑してしまうのだった。

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