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魔法じゃないもの 4
「……人為的なものだとしたら一体誰だと…思う?」
「そうだなぁ…、精霊に特定の誰かを狙わせる事が出来るかどうかはわからんが…
こういう場合は誰がどこに悪意を向けているか、に着目することしか出来んな。
無差別に攻撃がなされるとしてもここは狭いコミュニティだ。
となれば…例えば皇帝家に対して…、或いは貴族や学園に対して…、魔法使いに対して…の悪意…とかか?」
ローラは見解をつらつらと述べていて、ウィリンスは唖然としてしまうと同時に
彼が理論的な話し方をしているように思えてしまった。
それに気付くと、もしかすると彼はずっとそうだったのかもしれない、と全然関係ないことを考えてしまうのだ。
ローラは最初から、“占い”でも“預言”でもなくて、自分の見解を用いての雑談をけしかけていただけなのかも、と。
「まあ俺はあちらの存在に関しても犯罪心理についても専門外だからな…これはあくまで個人的な考えだ。
だがな、俺はただ想像することしか出来ないが、お前には出来ることがあるだろ?
精霊がこれ以上現れないよう除霊や結界を張るとかなんらかの調査依頼をするとか生徒全体にヒアリングするとか…な。
…まあここら辺を考えるのはお前の仕事だ。俺はそこまで考えてやれんぞ」
ようやく話終わると、ローラは呆然としていたウィリンスを見上げ眉根を寄せている。
「お前のために答えてやったんだぞ?
なんだその間抜けヅラは。ちゃんと聞いていたのか?」
「う…うん…ごめん…」
「はぁ…まあいい。
もしかすると“愛の力”って奴が働いて、明日にはどうにかなっているかもしれないからなぁ」
ローラはまたわけの分からない事を言っているが、
ウィリンスは自分の中に反省のようなものが湧き起こってきてしまっていた。
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