12 / 35
第12話 聞いてみた
恭司に送ってもらって家に帰って来た。いつものようにしたたかに酔っ払っている。
「帰ったよ。蜜、ただいま。」
奥の部屋から力丸と蜜が飛んできた。力丸が爪を立ててズボンを一気によじ登る。
蜜は首に齧り付く。
「うわっ、すげえな。ちょっと待って。」
ソファに腰掛けて二人を膝に乗せる。力丸はゴロゴロ言って寝てしまった。猫を脇に寄せて蜜が抱きついて来る。
「リキ、寂しかった。
帰ってこなかったらどうしよう,って思った。」
「俺はここしか帰る場所はない。」
「必ず蜜のところに帰って来る?」
あまりにも可愛くて笑いながら熱いくちづけをする。柔らかい唇を割って舌で蹂躙する。
噛み付くようなキス。蜜が首にキスマークを付けようとする。
「もっと見えない所にしてくれ。
週末にライブがあるんだ。」
可愛い小さな口が鎖骨のあたりに吸い付く。僅かな痛み。それさえ嬉しい。
また、火をつけられる。
(こんな風に男を誘うんだな。小賢しい子蛇。
毒を持っている。)
耳を引っ張られた。
「何考えてるの? 僕、しつこい?」
抱き上げて風呂に連れて行く。
湯を出してバスタブが一杯になるまで
抱き合って身体をまさぐる。
「リキ、大きくなってる。
僕も痛いくらい硬くなってる。」
すべすべした肌を弄りまくってお互いを確認する。
「あ、はあ、リキすごくなってる。」
「蜜はいつも欲情してるんだね。」
「うん、僕はいつもリキが欲しいんだ。」
肩を掴んで顔を覗き込む。
「蜜は女の子を知らないのか?」
疑問に思った。
「ううん、初めて買われたのは女の人だった。
僕にいろんな事をさせたんだ。僕は女の人が怖い。」
(一体、どんな事を強いられたんだろう?
ま、俺も女性にいい思い出はない。)
顔を眺める。美しい顔。顔に惚れたわけではないが。抱きついて囁いてくる。
その仕草に溶けそうだ。
「可愛い。」
「いつもそう言うね。
僕が可愛くなくても愛してくれるの?」
ともだちにシェアしよう!

