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第12話 聞いてみた

 恭司に送ってもらって家に帰って来た。いつものようにしたたかに酔っ払っている。 「帰ったよ。蜜、ただいま。」  奥の部屋から力丸と蜜が飛んできた。力丸が爪を立ててズボンを一気によじ登る。  蜜は首に齧り付く。 「うわっ、すげえな。ちょっと待って。」 ソファに腰掛けて二人を膝に乗せる。力丸はゴロゴロ言って寝てしまった。猫を脇に寄せて蜜が抱きついて来る。 「リキ、寂しかった。 帰ってこなかったらどうしよう,って思った。」 「俺はここしか帰る場所はない。」 「必ず蜜のところに帰って来る?」  あまりにも可愛くて笑いながら熱いくちづけをする。柔らかい唇を割って舌で蹂躙する。  噛み付くようなキス。蜜が首にキスマークを付けようとする。 「もっと見えない所にしてくれ。 週末にライブがあるんだ。」  可愛い小さな口が鎖骨のあたりに吸い付く。僅かな痛み。それさえ嬉しい。  また、火をつけられる。 (こんな風に男を誘うんだな。小賢しい子蛇。 毒を持っている。)  耳を引っ張られた。 「何考えてるの? 僕、しつこい?」  抱き上げて風呂に連れて行く。 湯を出してバスタブが一杯になるまで 抱き合って身体をまさぐる。 「リキ、大きくなってる。 僕も痛いくらい硬くなってる。」  すべすべした肌を弄りまくってお互いを確認する。 「あ、はあ、リキすごくなってる。」 「蜜はいつも欲情してるんだね。」 「うん、僕はいつもリキが欲しいんだ。」  肩を掴んで顔を覗き込む。 「蜜は女の子を知らないのか?」  疑問に思った。 「ううん、初めて買われたのは女の人だった。 僕にいろんな事をさせたんだ。僕は女の人が怖い。」 (一体、どんな事を強いられたんだろう? ま、俺も女性にいい思い出はない。)  顔を眺める。美しい顔。顔に惚れたわけではないが。抱きついて囁いてくる。   その仕草に溶けそうだ。 「可愛い。」 「いつもそう言うね。 僕が可愛くなくても愛してくれるの?」

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