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第24話 帰って来た
警察官が撤退したので、一緒にビルを出た。
恭司は生きて帰れると思っていなかったから
少しホッとした。
あの男は文句がありそうだったが警察の手前、おとなしく引っ込んだ。
恭司も蜜を連れ帰るために、ここはおとなしく収めた。
組の若いもんがウズウズしているようだった。
「あのDVD見ましたよね。
同じことしちゃダメですか?
あいつら拷問してやりたい。」
「ここは、一先ず蜜を無事に連れて帰ることだ。
作戦を立てよう。」
リキのマンションに帰って来た。
若いもんたちは外の車で待機している。
リキがツラそうに
「恭司、悪かったな、すぐに動けなくて。」
「いや、ここは何とか収めたから、また出直して来るよ。リキはあのDVD見ない方がいい。」
蜜が力丸を胸に抱いて
「恭司、ありがと。
あの男から助けてくれて。」
「ああ、二度と見ないで済むだろう、あの顔。」
蜜はリキに抱きついて甘えている。その蜜が困ったように
「僕の母親だと言ってる女がしつこいんだ。
自分の持ち物だって。」
恭司が
「あの女の身元を調べた。
C国南部の掲暗市出身。
貧しい村で他所の村と交流が無く、産業もないため、長年に渡って近親婚が普通だったらしい。
自分の子供を売るなんて。」
蜜が言った。
「売るだけじゃないんだ。
僕の前にいた、子供は嬲り殺しになったんだって。僕のお兄ちゃんだった。
僕がお腹に出来る前だったから、もちろん直接会った事はないんだ。
手伝いの女の人が教えてくれた。」
蜜の話は凄惨を極めた。
「子供がすぐに出来る体質なのよ。
いくらでも産むわ。高く売れればいい。」
いつも美華は言っていたそうだ。
蜜が最初に売られた時、世話係として一緒について来た女の話だという。
「信じられないなぁ。自分の子が死んで悲しくないなんて。」
「幼い蜜にそんな話をするのは、手伝いの女性も普通じゃないな。」
「可愛がってるペットでも平気で差し出させる村なんだって。」
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