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第34話 動画(⚠️閲覧注意)
動画を見せながら、情け容赦無く同じ事をしてやる。苦しんでもがく仲間を見てガキ等は、興味深々で、目が爛々としている。
息絶えた仲間を指さして
「次はおまえだよ。」
動画はちょうど仔犬が竹で頭を突き刺されているところだった。
恭司の手下のテツが鋭く尖らせた竹を同じようにガキに突き刺す。
「やめて、子供なのよ。助けて。」
「犬も子供だったよ。
おまえ等と違って、何の罪もない。」
母親の勝手な言い草に、動画を指さしてコメカミに竹をブッ刺した。動画ではまさに仔犬を刺したところだった。
「キャンッ!」
母犬が悲鳴をあげた。全身に火を付けられて瀕死の母犬。テツは泣いていた。
動画だからもう助けられない。ガキの頭をグイグイ突き刺す。
「頭蓋骨が硬くてうまく刺さらない。
顎から突き刺すか?」
ガキを即死にしないように痛めつける。
「ヤクザ舐めんなよ!」
ガスバーナーでガキも焼いた。髪に火がついて頭が燃え盛り、刺さった竹がパンッと小さく破裂した。母親の方を向いて聞く。
「この犬を殺して動画でいくら儲けたんですか?」
人間の殺しのシーンとはまた違った悲しみ,怒りが湧いて来た。
観念したのか黙ってスクリーンの動画を見ている村の男たち。
「おい、爺いたちもこんな事やって生きて来たんだな。」
子供の頃から、この貧しい村で、無知無教養な
親から何も授からなかった。
教え込まれたのは、弱いものいじめ、暴力だった。父親からは殴られて育った。
母も何も出来ない田舎の搾取され続けた女。
子供を庇えば殴られる。黙って傍観しているだけだった。
嫁のケガなど眼中にない。村では夫に殴り殺された妻も珍しくない。
近代化、民主化はまだ遠い。
「爺いたちも火炙りで。」
着火剤のついた紙を全部の爺いの背中に貼り付けた。全員にガソリンをかけた。
長の孫だという19才の娘にライターを持たせて一斉に並んだ背中に火をつけさせた。
「次は女どもの番だ。
豚の丸焼きは慣れてるでしょ。」
女たちを並ばせて燃やされている爺いを押し付けた。直接火をつけるのはみんな嫌がったのだ。
人肉の焼ける臭い。たくさん修羅場をくぐってきた若いもんも吐きそうだった。
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