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第27話 溺れる夜(R18)

 ふたりでもつれこむように部屋の中に入る。濡れた身体を抱き締められて、唇を奪われた。 「ん、んっ……!」 「っ、伊織、さんっ……」  舌と舌が絡まる。息が出来ないほどの交わり。舌が痺れてしまうほどにお互いを求め、貪った。 「伊織さん、シャワー浴びましょう? 風邪引いちゃうから……」 「やだ……雪翔くんと離れたくない……」  ひと時だって、雪翔から身体を離したくなかった。伊織は縋るように、雪翔に身体を預ける。 「でも……」 「一緒、なら、浴びるから……」  甘えた声を出すと、雪翔はふっと微笑む。 「……いいですよ、ほら、行きましょう」  伊織は雪翔に抱かれたまま、シャワールームへと向かった。 「んァっ、ぁっ……!うぁっ、は、ぅあっ、ああっ……! 」  甘い声が部屋に響く。一糸まとわぬ姿で、伊織は性器を愛撫されていた。 「ぁっ、ひぁんっ! ぁッぁあッ、うぁんっ! ひぅっ、んぁっ、あ、あっ! 」  びくびくと頭を振っているそれを、大きな手で愛される。先端から先走りが溢れて、水と溶けあって落ちていく。 「気持ちいいですか?」 「ぁ、きも、ち、いいっ……ひぁっ、あっ、あンっ、ふ、ぁッ! ぁんっ、んァっ、ああっ、んぁっ、は、んあっ……! 」 「伊織さん、裏筋と先っぽ、どっち好き?」  裏筋をつうとなぞられて、先端を指で弄ばれる。かりかりと先を刺激されて、悲鳴がいっそう漏れた。 「ひゃぁっ! あっ、ぁっ! ぁッ、ああっ! んぁっ、あ、ぁんっ! 」 「先っぽの方が気持ちいいんですね?」  ぐちゅぐちゅと水音が響く。腰の奥から快感がせり上がって来て、蜜が溢れる。 「ゃぁっ、そこ、すぐイっちゃう……! ふ、ぁッ! ひぅっ、ぅあっあ、あっ! ぁぅっ、ぁ、あんっ、んァっ、あッ! あっんぁっ、あッひぁあっ!」 「イっていいですよ。その方があったまるでしょ?」 「ぁッ、ぁあっ、あ、あンっ! ひぁっ、んぁっ、あっ! ぅあっ、あんっ、あっぁ、あッ、あ、あ、あ────!」  びゅく、と性器から白が溢れる。身体からかくんと力が抜けて、伊織がそれを抱き締めてくれた。 「は、ぁっ……」 「伊織さん……ベッド、行きましょ?」 「う、ん……」  雪翔は伊織の濡れた身体を、ぎゅうと抱き締めた。 「あ、ああっ、あっ! ふ、ぁッ、あんっ! ひっ、ぁぁっ、あっ、ぅあっぁ、あッ! んァっ、あッ、ひぁっ、あっあっ! 」  ベッドの中で嬌声を上げる。内壁を雪翔の指で愛されて、快楽が背筋を駆け巡った。雪翔を求める中が、指先をきゅっと甘く締め付ける。もう何度も絶頂を繰り返していて、腹は白で汚れていた。 「ひぅっ、あ、あンっ! っひ、あんっ、あっぁ!あッ、ぁっあぁっ、ぁッんぁっ! ひぁっ、あん!」 「伊織さん、可愛い……もうぐちゃぐちゃですね」  指を押し込まれるたびに濡れた水音が上がる。もっと、その先の快楽が欲しい。雪翔の全てが欲しい。 「あッ、ふぁっ!? あンっ、ひぅっ、ぁっ、あっ! んぅっ、うぁっ、ああっ、あ、あ、あッ、は、 ゆきと、くっ……!」  指が引き抜かれて、雪翔が屹立に避妊具を被せる。 「伊織さん、俺を……一番の男にしてください」 「え……?」 「たかひとさんよりも、伊織さんを抱いてきた誰よりも、俺を一番にしてください。俺が、一番伊織さんを愛してます」  真っ直ぐな、真剣な瞳。伊織だけを想っている、伊織だけの男。  伊織は雪翔に手を伸ばして、頬に触れた。 「雪翔くんが、いちばんで、いちばんさいご、だよ」  孝仁よりも、誰よりも。雪翔が何よりも大事で、愛おしかった。 「っ、伊織さんっ……!」 「雪翔くん、ゴム、つけないで」 「え……」 「生は、誰ともしてないから……雪翔くんだけ、だから……」 「でも、伊織さんの身体が……」 「いい、から、雪翔くん、欲しい……」  伊織は雪翔を真っ直ぐに見て、彼の愛をねだった。 「……今日だけ、ですからね」  雪翔は被せていた避妊具を外して、屹立を後孔に押し当てる。男の熱が直に入ってきて、伊織は身体を快感に震わせた。 「あ、あ──────!」  挿入されただけで、絶頂に達する。内ももがびくびくと震えて、全身が弛緩した。 「ぁッあっ、あンっ!  あっ、ぅあっ! ぁっ、ひっんぅっ! あッ、ひ、ゃぁっ! ぁっ、んぁっ、ぁぅっ、あっ! んァっ、あッ、ひぁっ! 」  内壁を屹立が行き来する。腹の奥が満たされる感覚に、全ての触感が悦びを覚えた。 「伊織さん、伊織さんっ……!」 「雪翔くん、すき、すきっ……! ぁ、あッ、あん! ぁっ、ひぁっ! ふぁっ、ぁッああっ! あンっ、あッ、あ! あっぅあっ、ぁ、ひっ、ああっ! 」  伊織は雪翔に縋って、首に腕を絡ませる。愛しい、愛しい、愛しい。 「ゆきと、くん、もう、離さない、でっ……!」 「離すわけないでしょ……っ、俺の、伊織さんなんだからっ……!」  腹の中にある灼熱がどくどくと脈打つ。雪翔が、伊織だけの男が伊織を求めていた。 「あッ、ああっ、ふぁっ!? あんっ、んぁっ、あっ、んァっ! あっ、んあっ、あンっ! っひ、ぅあっ、ぁッぁっ、ああっ! 」 「もうずっと、俺から離れないでくださいっ……!」 「ぁ、いく、イくっ……! うぁっ、ひぁっ! ああっ、ぁっ、ああんっ! ぁ、あッ、ふ、ぁっ! あっあッ、あンっ! あんっ、んァっ、んぁっ、ああっ、あ、あ、あ────────! 」  声にならない叫び。最奥を貫かれて、胎の奥の熱が爆ぜた。胎の底に欲望を注ぎ込まれる。全て、全てを奪われて、与えられる感覚。一瞬強張った後で脱力した身体を、強く抱き締められた。 「は、っ……」 「ぁっ、あっ……ゆきと、くん……」  伊織は雪翔に手を伸ばして、大きな手を握った。 「ゆきと、くん……まだ、足りない……」  中に入ったままの欲望を、きゅうと締め付ける。 「もう一回……しよ……?」 「……もちろん、ですよ」  ふたりでシーツの海に溺れていく。耽溺の夜は、まだ終わりを見せなかった。

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