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第51話 とけるよる(R18)
雪翔は退院してからも、順調に回復していった。伊織はできる限りのサポートをして、雪翔の世話を焼いた。
そして、雪翔が事故に遭ってから一ヶ月が経ち、無事に退院ができた。医師からも日常生活を送っていいと言われた、その日。
伊織は、雪翔の身体にそっと身を寄せた。
「ねえ、雪翔くん」
「どうしました? 伊織さん」
「その、さ……えっちって、しても大丈夫? 身体、辛いとかないかな……?」
がっついてしまっているのは自覚している。でも、もう一ヶ月以上雪翔と身体を繋げていない。せっかく結婚したのに。ずっと、一緒にいられるのに。
「……大丈夫ですよ。夜、しましょうか」
雪翔はふっと笑って、伊織の額に口づけを落とした。
「その……僕、すっごく欲しがっちゃうかもだけど、いい……?」
「そんなの、嬉しくてヤバいです。楽しみにしてますね?」
伊織は雪翔にぎゅうと抱きついて、その愛に溺れる。
雪翔のぬくもりが、なによりの幸せだった。
そして、その日の夜。
伊織はとあるものを準備してから、寝室に向かった。
「雪翔くん……」
「伊織さん」
抱き寄せられて、そっとベッドに押し倒される。舌を甘えるように絡めて、雪翔の首に手を回した。
「ん、んっ……」
「伊織さん、かわいい……」
「ねえ、雪翔くん……」
「はい、なんですか?」
「今日、僕ね、雪翔くんに喜んでほしくて……」
伊織はそっと、シャツの前を開けた。そこには、黒いレースで覆われた胸と下腹部があった。腹は胸から流れるシフォン生地をまとっている。
「えっちな下着、着たんだけど……どう、かな?」
「…………」
雪翔は何も言わない。やはり、おじさんが着るようなものではなかったのだろうか。
「伊織さん……」
「ご、ごめん、似合わなかった……?」
「今、イきそうです……」
「へぁっ!?」
下着姿を見ただけで達するなんて、よほど気に入ったらしい。雪翔は力を込めて、伊織の腕を掴んだ。
「そんなエロいかっこして誘ってきたんですから、今夜は寝られないと思ってくださいね?」
「寝る気なんてないもん……だって、今日は結婚してから初めてのえっちだから……」
「……そう、ですね。じゃあ、朝までいっぱいしましょうか」
ちゅ、ちゅ、と口づけが降ってくる。雪翔は下着の切れ目、わずかに見えている胸の頂に舌を這わせた。
「はぁ、なんすかこれ……見えてるのエロすぎる……」
じゅう、と強く座れ、腰に甘い痺れが走る。雪翔は犬が好物を舐め取るように、色づくそこを愛し続けた。
「んうっ……あっ、あンっ……! つよくすっちゃ、だめぇっ……あッ、んあっ……! んんっ、あ、あんっ……!」
気持ちよさのあまり、ひくひくと身体が痙攣する。快楽に溺れながら、必死に雪翔にしがみつくことしかできなかった。
「ッひ……ッんぁ、あ、あンっ……! は、うぁっ、あん、あっ……!」
「マジ、可愛すぎる……。俺のためにわざわざ用意してくれて……」
「雪翔く、こういうの、すきかなって、おもってっ……はぁ、んぁっ、あっあんッ……! んぁっ……!」
「大好きですよ! つーか、男ならみんなエロい下着なんて好きでしょ!」
「ん、ふふ……喜んでくれて、よかった……」
伊織はゆっくりと、シフォンの生地をたくしあげた。
「ゆきとくん、もっとえっちなこと、しよう?」
「っ、本当に……イきそうだからあんまり煽らないでください……!」
雪翔は太ももを掴んで、足を開いた。性行為をするためだけに下着に穴が開いているのを見て、雪翔は抑えきれない欲望を表した。
「っ、なんですかこれ……!」
「これね、脱がなくてもそのままえっちできるんだよ。すごいよね……」
伊織は自分の指で、あらかじめ潤滑剤を仕込んでおいた秘所を晒した。
「ねえ、ゆきとくん……僕、準備してきたから、すぐにいれられるよ」
「いおり、さ」
「僕のおなか……いっぱいにしてくれる?」
吐息混じりに囁くと、雪翔は歯ぎしりをして屹立を奥まで突き立てた。
「ひ、あ────!」
「今日の伊織さん、エロすぎますって……! もうこれ以上夢中にさせないでくださいっ……!」
「あっ、ああッ、んぁっ! あァッ! ひ、んっ! あっ、はぁっ、ひあっ! あん、あ、あッ、んっ、ひうっ!」
男の欲望が何度も奥を貫く。それだけで達してしまいそうな感覚があって、伊織はただ快楽の波に堕ちることしか出来ない。
「あんっ、んあッ、く、ぁんっ、は、うぁっ! ァ、んぁっ! はぁっ、あ、あっ! あッ、ひうっ! ああっ、あ、あんっ!」
「伊織さんっ……伊織さん、いおりさんっ……!」
「あ、あんっ! んぅ、んぁ、ひぁっ! ひ、ぅあっ! ああっ、あぁ、んぁっ! はぁっ、うぁっ、んあっ、あんっ! あっ、ッあァっ、あっ、あぁっ……! ゆき、と、くんっ、すき、すきっ……!」
「ええ、俺もですっ……、一生、何があっても離しませんからねっ……!」
「うんっ……! ずっと、いっしょにいてぇっ……!」
幸せだ。あまりにも幸せすぎて、いっそ怖いと思ってしまうほど。伊織はぼろぼろと涙を零して、雪翔に縋る。
「っ、ヤバ……伊織さん、俺イきそうです……」
「んぁっ、あンっ! あッ、あぁんっ……! んぁ、ン、はうっ! ひうぁっ、あっ! はぁっ、あんッ、んぅっ、あ、あっあっ……! いい、よっ、ぜんぶ、僕のなかに出してっ……!」
「っ、ぁ、うぁっ……!」
雪翔がぎゅっと眉をひそめて、屹立から欲望が溢れる。それは伊織の胎の中を満たしていった。
「っ、すみません……。先にイくとか、かっこつかねえ……」
「ん、ふふ……ねえ、ゆきとくん」
伊織は身体の内側に熱いものを注がれる感覚に、ふっと笑みを零した。
「ゆきとくんのせいえき、ここまできてるよ……?」
伊織はすり、と自分のへそのあたりをなぞる。すると、中に入ったままの屹立が質量を増した。
「ひぁんっ!? ぁ、なんでおっきくなってっ……」
「っとに……! エロいのも大概にしてくださいっ!」
また律動が始まる。雪翔は腰を掴んで、本能のままに伊織を食らう。
「んぅっ、あッ、ああっ、あっ! んうっ、ン、あんっ! あ、んぁっ! あっ、あッあっ! あんっ、ひぁんっ! そんなはげしくしたら、イっちゃうっ……!」
「いいですよ、好きなだけイってください? 伊織さんのごと、どろどろにしてやるっ……!」
そう言って笑う雪翔は、雄の顔をしていて。その表情を見るだけで、胎がきゅうとうずいた。
「ぁん、あっ! ひ、んぅっ、あ、あンっ、ああぁっ! ゆき、と、くんっ……!」
伊織は最愛に手を伸ばして、世界でいちばんのわがままを口にした。
「いっしょう、ぼくだけのゆきとくんでいてぇっ……! ぼくだけ、みてぇっ……!」
そんなどうしようもない願望に、雪翔は笑って答えてくれた。
「当たり前ですよっ……俺の人生はあの時からずっと、伊織さんのためにあるんですからっ……!」
互いに溺れて、堕ちていく。ああ、なんて幸せなんだろう。伊織の世界は雪翔で、雪翔の世界は伊織で。
どちらからともなく、唇を重ねる。まるで、誓いのキスのように。
「ねえ、伊織さん。……いおりにいちゃん」
さらりと、雪翔が伊織の髪を撫でた。
「結婚してくれて、ありがとうございます」
「ゆきと、くんっ……!」
変わったものが、たくさんある。けれど、雪翔の愛だけはずっと、ずっと変わらないでいてくれた。
「いっぱい、愛情伝えたいんで……今日はもう、我慢しませんね」
雪翔はそう囁いて、屹立で最奥を貫いた。
「あ、あ────!」
びくびくと身体が跳ねて、性器から白が零れる。身体の全てを持って行かれるような感覚。
「イっちゃいました? 可愛いなあ……」
「は、ぁっ……ゆき、と、くん、もっと、おくほしいっ……!」
雪翔の腰に足を絡めると、彼は伊織を抱き締めて律動を再開した。
「ええ、いくらでも……伊織さんがもう嫌って言っても、あげますからね」
「いやじゃないっ、ぼくに、ぜんぶちょうだいっ……! あぁんっ、っんあっ、あっ! あ、ひぅんっ! ひう、あ、ふぁっ! あんッ、あ、ひぅんっ……!」
「へへ、なら……お腹いっぱいになるまで、注いであげます」
一組のつがいは、甘い夜に溶けていく。
ふたりを引き裂くものはこの世のどこにもなくて、ただ、幸福だけが満ちあふれていた。
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