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#34 【本編スキップ可】〜ロッティー深夜の空回り自爆とラビニアに新たな弱みを握られるだけの説明回〜

【34話:あらすじ】 セーラを救おうと焦るロッティーは、深夜にラビニアのデスクを漁るが、その姿を防犯カメラに捉えられてしまう。USB自体はそこになく捜索は空振りに終わったものの、ラビニアはロッティーのこの行動を「セーラを追い詰めるための最高の弱み」として完全に掌握。ロッティーを新たなおもちゃにして服従させるための、最悪の伏線が張られることとなる。 — 【これまでのUSBメモリに関するあらすじ】 亡きラルフ・クルーが遺した、「漆黒のUSBメモリー」。それはセーラの父が「不測の事態のために」と残したメッセージだった。それには現在の地獄をひっくり返すための重大な機密データが眠っている。 この「切り札」を巡る状況は、関わった者たちの間に認識のズレを生み出している。 元々はエラーで読み込めなかったこのUSBだが、アーメンガードの友人であるITスペシャリスト・ラムダスの手によって、形式変換され、確かにパスワードロックされたファイルが存在することが確認されていた。 その後、一度USBはラビニアの手に渡るが、現在、USB本体はセーラの手元に戻っている。しかし、彼が社内端末に差し込んだ時に表示されたのは、「破損したドライブ」というあの初期のエラー画面だった。アーメンガードとの秘密の接触により、二人はすでに情報を共有し、一つの「最悪な結論」に達している。 「ラビニアが、あらかじめ中身のデータをすべて抜き取った上で、わざとエラーが出る空箱にして突き返してきたのだ」 二人はそう確信し、ラビニアへのデータ奪還に向けて静かに怒りを燃やしていた。 だが、当のラビニア自身も、その手に入れたデータの扱いに苛立ちを募らせていた。天才インターンのガートルードを抱き込み、社内の試作型量子コンピューターを暴走させてまでパスワード解析を行っているものの、未だその強固なプロテクトを突破するには至っていなかった。 一方で、新入社員のロッティーだけは、この真実を知らない。彼はただ、「謹慎中だったアーメンガードからセーラへの伝言(USB)を託されながら、自分のせいでラビニアに待ち伏せされ、奪われてしまった」と悔やんでいた。 ◇ 深夜のミンチン・コーポレーション。 広大なオフィスフロアには、ロッティーの叩くキーボードの音だけが虚しく響いていた。他の社員はとうに帰り、静まり返った空間で一人残業を続けているが、モニターの文字は全く頭に入ってこない。 (あのUSBには、きっとセーラさんを今の地獄から救い出すための大切なメッセージが入っていたはずなんだ……) 「自分のせいで、セーラさんの希望を奪ってしまった」——その強烈な罪悪感が、ロッティーの胸を重く、冷たく押しつぶそうとしていた。 (このままじゃだめだ。僕がなんとかしなくちゃ……!) ふと顔を上げたロッティーの視線の先には、ラビニアの「マネージャー・ブース」があった。 意を決したロッティーは、震える足で立ち上がり、誰もいない静寂のオフィスをソロリソロリと歩き出した。心臓が口から飛び出そうなほど激しく鳴っている。 ラビニアのブースに辿り着くと、ロッティーは息を潜め、デスクの引き出しに手をかけた。 祈るような思いで、書類の下や文房具の隙間を必死に漁る。しかし、どれだけ探してもあの漆黒のUSBメモリーは見つからない。 ——だがそれは当然のことだった。データは既に抜き取られ、空箱となった本体はセーラの手元にあるのだから…… 「……ない。どこにもない……」 絶望に肩を落とし、ロッティーは引き出しをそっと元に戻した。私物の位置や書類の重なり具合など、自分が触れた痕跡を完璧に消したつもりで、逃げるように自席へと戻っていった。 ◇ 翌朝。 出社してきたラビニアは、手にしたコーヒーカップをデスクに置こうとして、ピタリと動きを止めた。 「……ん?」 ラビニアの目は、獲物を狙う蛇のように細められた。 引き出しの僅かな隙間、並べられたペンの角度、そして微かに乱れた書類の端。常人なら絶対に見過ごすようなその微細な変化から、ラビニアの鋭い直感は「何者かが自分の私物に触れた」ことを即座に察知した。 (誰かが、オレ(・・)のデスクを漁ったな……?) 冷たい笑みを浮かべ、ラビニアは自身のパソコンを立ち上げると、迷うことなくセキュリティシステムへアクセスし、昨晩の防犯カメラのログを再生した。 画面に映し出されたのは、深夜のオフィスで怯えながら自分の引き出しを漁る、ロッティーの姿だった。 (……クソガキが!) ロッティーが、深夜に自分のデスクを漁りに来る理由など一つしかない。——会社が没収したセーラの私物のUSBメモリを取り返すつもりに決まってる。 「なるほどねぇ。……バカだねぇ、あんな空箱、とっくにセーラに返してやったっていうのに」 画面の中でオドオドと動く新入社員の姿を見つめながら、ラビニアは歓喜に打ち震えた。 「まさか向こうからこんな特大のネズミが引っかかってくれるとはね。……ロッティーくん、これで君も完全にオレ(・・)の『おもちゃ』だ」 セーラを精神的に追い詰めるための、これ以上ない「最高の弱み」を握ったラビニア。その瞳の奥には、ねっとりとしたドス黒い愉悦が渦巻いていた。 つづく — 【次回予告】 ミンチンから手渡される小遣いと引き換えに、その執拗な要求を受け入れつつあるセーラ。ドアの隙間からその生々しい現場を覗き見ていたラビニアはその場で自慰の誘惑にかられる。 次回 #35 覗き見の隙間で昂るラビニアの背徳衝動!〜タイトな下着の奥で脈打つモノが欲する慰めの指先〜 ——あいつ、ああやってミンチンから「小遣い」を得てたのかよ…… お楽しみに!

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